共同研究としての卒業研究♪
今日は生命バイオ分析学科の卒業研究の日でした。私の担当している班は、ある程度実験結果が出てきたので、2班とも卒業論文作成に取り掛かりつつあります。しかしながら、今日を含めて年内あと3回の卒業研究の日を大切に、最後のひと踏ん張りということで、実験を行っていました。
特に、昨日のかりめろ先生の日記の後半部分で述べられていた「アマモ」の生育環境の研究班については、本校独自の実験ではなく、NPO団体と企業の方、そして他の専門学校の共同研究であるために、自分たちの行っている研究結果を皆で共有することとなります。だからこそ気合の入り方が違うのです。ちなみに写真は、昨日行われた各団体からの中間報告会の様子です。これだけ多くの方々が関与している研究なので、研究結果には厚みが出てきます。
↑各団体からの発表が終わり、今後の方向性も含めた討論をしています。
↑最後に全員でパチリ☆みんな笑顔が素敵です!
研究内容としては、これまでもこの日記でちょこちょことご紹介してきましたが、もう一度改めてご紹介しましょう。昔々は魚が豊富で美しい海がたくさんありましたが、護岸工事や埋め立てのために、特に大阪湾の美しい海は消滅してしまいました。その原因としては、アマモという海草がなくなったからということが考えられており、人工海浜にアマモを再生すべく移植などの様々な取り組みが行われてきていますが、うまくいっていないというのが現状なのです。そんな中、夏には海水浴場で賑わう二色浜という人工海浜において、勝手に(というか自然に)生育しているポイントが偶然発見されたのです。そこで、そのポイントの環境を化学的・物理学的・生物学的・地質学的な観点から特徴を分析できれば、全国で取り組まれているアマモ再生プロジェクトの役に立つのではないかというのが目的なのです。その中で、本校は生命バイオ分析学科と資源分析化学科の2学科共同で、海底の土(底質といいます)の中の成分分析を行っています。この研究が進めば、最終的にはアマモを自由に再生できる魔法の土を作ることができるかもしれません!2月6日(土)の卒業研究発表会では立派な発表ができるように私も期待しております!(写真は、さまざまな分析項目のうち、カリウムを測定している様子です。)
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↑カリウムが入っていると、溶液の白さが増します。
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↑分光光度計で測定するため、試験管の溶液を専用の容器(セルと言います。)に移します。
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↑セルのまわりが曇っていないかどうか確認をして・・・
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↑分光光度計にセルをセットします。
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↑セットできれば、分光光度計で測定します。
byすくろーす