教員として、卒業生から学ぶこと

夢を叶えて活躍中の大先輩!

こんにちは!ましおかです。

先週金曜日に卒業式も終わり、静かな学校ですが、
嬉しい来校者がありました。

18期卒業生のKさんです。
本校卒業後、製薬会社に就職されて、臨床検査のアイソザイム関連と生化学検査を担当され、
現在は、主に創薬部門で製造販売後の副作用などのデータ解析を行っているとのこと。

なんと、現在は二人のお子さんのお母さんですが、
結婚、出産後も現役で頑張っておられるそうです。

写真中央が、Kさん。元担任のすくろーす先生(右)と、
隣のクラスの担任だった校長のかりめろ先生。
久々の再会に自然と笑顔がこぼれます。。

お話を伺うと、
「化学が好きで入学しましたが、多くの企業へ訪問できたことや
実験室で過ごしたことが良い思い出です。」

「実験操作等、覚えることが一杯でしたが、社会人になると、
『これだけ覚えたのだから』と自信を持って、
仕事と向き合う事ができました。本当にありがたかったです。」

後輩へのメッセージをお願いすると、
「学生時代は、中身の濃い2年間でしたが、『頑張れた!』、
『やりきった!』という思いは、今でも『やればできるんだ!』
という私の自信に繋がっています。

『こんな事がしてみたい。』と思うのであれば、
目標に向かって頑張って欲しいです。
先生達は必ず応援してくれます。」
と、言っていただけました。

校長のかりめろ先生は、「私が最も忘れられない卒業生」ということで
エピソードを話して下さいました。

学生時代は何でも前向きに先頭に立って取り組んだ彼女。
あまりに何にでも積極的なので、『貴方はなぜそんなに頑張るのか?』と聞いたところ、
『私もしなくていいのならしたくありません。
ただ、どうせしなければならないことなら、前向きに取り組んだ方が得るものがある』

とKさんは言ったそうです。

その一言は、かりめろ先生の仕事に向かう姿勢にも影響を与え、
この事を毎年様々な行事のたびに、
学生たちに話すようになったということでした。
そういった意味では、本校の教育の一端を担ってくれている卒業生であると思う。
とも仰っていました。

実は、私、ましおかも初年度に、このお話を聞いています。
物事にそんなに前向きに取り組んだ学生がいたんだ。
と驚いたと同時に、
そんな学生を育てられるのかと少し焦ったことを覚えています。


我々が学生に伝えていることは、
単に化学の知識や技術だけではないんだ
ということを改めて感じました。

「化学が、実験が好きで入ったけど、覚えることを必死だったけど、
やりきったことが必ず自分の自信となって返ってくる。」

先週卒業した学生にも、
これから就職活動を始める在校生にも、
すべての学生に贈りたい言葉です。

by ましおか