情報検定の資格試験にチャレンジ

本日は文部科学省後援「情報検定(J検)」の試験が本校で実施されました。
情報検定とは、パソコンの利用者に求められるデータや情報等の処理や活用の能力を
総合的に評価する資格試験です。
学生たちが目指す「分析化学者」は、実験で得た分析結果のデータを適切に解析、整理
して、最終的には報告書にまとめるため、パソコンのスキルも大切です。
そのため、学生たちは日頃の実験・実習や卒業研究の中で情報収集、レポートや発表要旨
の作成、発表のためのスライド作成などのパソコンの利用を通して、データや情報等の
処理や活用の能力を磨いています。
この検定試験は、そんな日頃の成果を確認する場でもあります。


試験を終えた学生たちです。

学生に声を掛けると
『現在、就職活動中です。そのため、化学に関する資格だけではなく、ビジネススキルに
関わる資格も取得しておきたいと考え、受験しました。手応えはあったので、是非合格
したいです。』
『1年生の時にPC実習に参加したことや、日頃のレポート作成でもパソコンの利用が推奨
されるので、パソコンを使うようにしてきたことが役に立ちました。』
と感想を聞かせてくれました。

本校では、この他にも「技能士化学分析)」(化学分析の技術を証明する唯一の国家資格)
や「工業英検」など、様々な資格試験を実施していますので、こういった機会を大切に
して、自らの能力を証明してくれる資格の取得に前向きに取り組んでいきましょう。

まずは、本日受験した皆さんの合格を祈っています。

by みなと

卒業研究のPFDを提出

本校には、平日に通学できない方を対象に週末(土曜日・日曜日)だけの通学で、
平日の学科と同様に2年間で卒業することができ、毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業
責任技術者・化粧品総括製造販売責任者の国家資格も卒業と同時に全員が取得すること
ができる「化学分析コース(平成29年度入学生からは分析化学応用学科)」があります。

このコースでは、技術職への就職や転職、現職でのキャリアアップやスキルアップ
勤務先や自ら経営する企業の事業拡大に必要な国家資格の取得などの多種多様な
入学目的を持った学生が学んでいます。
また、このように多彩な入学目的を持つ学生に対応するため、化学分析コース
(平成29年度入学生からは分析化学応用学科)は、1学年あたりの定員を20名とする
少数精鋭で開講しています。


本校では、卒業学年である2年生は学びの集大成として卒業研究に取り組みます。
卒業研究では、これまでに学んできた知識や技術を復習し、より深く修得することと
同時に、研究の進め方といった実務的なスキルを学ぶ機会でもあります。
そして、毎年2月に学校に求人をくださる企業の方や保護者の方なども参加される
卒業研究発表会で、その成果を発表します。
(昨年度の卒業研究発表会の様子はこちらから)

高校卒業や文系の大学卒業の学生が多いので、理系の卒業研究に取り組むのは初めて
という学生がほとんどです。
そのため、卒業研究を通して経験する様々なことが、初挑戦となります。
例えば、研究においては、実際に実験を行う前に実験内容を決め、計画を立てることが
非常に重要ですが、この計画を立案することも多くの学生にとっては初体験です。
そのような中、学生たちは担当教員と相談しながら、計画を立て、それを基にPFD
作成して、本日、提出しました。


作成したPFDを担当教員に提出しています。

PFDとはプロセスフローダイアグラム(Process Flow Diagram)の略称で、実験の流れを
示したフローチャートに、試薬の使用量やエネルギーの消費、廃棄物の発生などの環境へ
の影響を書き加えたものです。
本校は、平成12年8月に環境管理の国際規格であるISO14001を取得していますので、
卒業研究の実験計画を立てる上でも、環境への影響も考えるように指導しています。

PFDを提出し終えた学生に感想を聞くと
『実験計画を立てることの難しさも感じましたが、提出した今は充実感があります。
これから卒業研究を通して、色々な経験をすると思いますが、たくさんの充実感を
味わえるように積極的に取り組んでいきたいです。』
『実験を行うことは様々な環境負荷が伴うことを実感しました。効率良く実験を進める
ことで、少しでも環境負荷を減らすことができるように、手順もしっかり考えていきたい
と思います。』
とコメントしてくれました。

次に、計画を基に必要な試薬や器具の量を検討することで、計画がより詳細に、より具体的
になっていきます。
7月中旬の実験開始に向けて、着実に準備を進めていきましょう。

by みなと