工業英語

平日の学生は、先週行った後期期末試験の結果が今日から返却となります。私の担当科目である工業英語(1年生全学科)も本日学生に返却しました。本校では、「英語が嫌い!」という学生がとても多いのですが、英語の文献を読破したり、社会で海外の専門家とやり取りするには、英語は化学やバイオの世界でも当然欠かせないスキルなのです。逆に言うと、こうした分野の多くの人が英語嫌いと言われているので、英語の実力があれば、人にはない自分自身のPRにもなるのです。なにはともあれ、1年間という長丁場をよく頑張ったなと思いますが、学生自身の成長を確認してもらおうと、今日はあるモノを学生に返却しました。それは、入学してすぐの4月、工業英語の一番最初の授業で行った「実力チェックシート」です。この結果は成績に反映するためのものではなく、学生の英語の力を事前にチェックし、授業の進度やレベル決めの参考にするためのものなのですが、そこには簡単な英語のテストから、これからの授業に臨む意気込み、そして取得している英語の資格を書く欄もありました。ですから折角なんで学生たちに1年間の成長を確認してもらおうと返却したのです。「先生!俺全然成長ないよー!」となんて言う学生もいましたが、4月当初真っ白だった資格の欄に、工業英検4級!とか3級!とか書ける学生もたくさん出てきました。努力した証ですよね。自分の足跡として大切にすると同時に、来るべき就職試験や編入学試験のために、春休みに自分の弱点をこのシートで再確認するように伝えました。

試験終了後の放課後は?

今日は授業終了後に、生命バイオ分析学科と医療からだ高度分析学科の教室をお邪魔しました。まずはガラガラガラ〜ッと扉をあけると、その扉の掲示板に貼り付いているN川さんが。どうやら環境委員会活動の一環として2月17日(水)に行われる「道頓堀川の水質調査」の参加を検討しているらしく、スケジュール帳とにらめっこしてました。2年生との最後の交流ともなるこの行事。多くの学生が参加することを祈っています。




さて次に教室ずんずん進んでいくと、危険物取扱者の資格試験の勉強をしているグループが。カメラを向けると、大真面目な顔をしてペンの代わりにハサミを持ってボケてくれたS木君曰く、「S本さんの持っている危険物対策の問題集がとっても分かりやすく、またポイントを突いている!」とのこと。資格への挑戦は問題集選びから始まっているのかもしれませんね。(アップで撮影したのがその問題集です。マーカーが引いてあり、彼女が勉強をしている証が見えました。)









さらに教室の中を進んでいくと同じ名字の女子2人、I田さんたちが何やら議論中。何の話?と近付いて見ると、「明日行われる定量分析実験の実技試験勉強です。」とのこと。議論していたのは、同じものを測定するのに実験方法が2つあり、どちらで行ってもよいという試験だそうで、どっちのほうがより短時間で正確な値が出せるか?ということを議論していたそうです。どちらの方法も一度は既に体験済みなのですが、試験となるとやはり緊張するようです。さてさて明日はどんな結果になるか分かりませんが、小さく写りこんでいる彼女のピースサインのようないい結果になるといいですね。





さぁラストは男子2名女子2名の4名で盛り上がっているグループ。来週末に行われる卒業研究発表会の要旨集を見ていました。現在2年生が一生懸命取り組んでいる研究ですが、本校では、1年生は来年のためにその研究発表会を聞くことになっています。そして、その当日までに要旨集を見て予習をするのですが、1年生には難しい専門用語もバンバン載っていますので、これを機に発表会ではたくさんの質問をして、就職活動での質問の練習の場としても活用してほしいと思います。ちなみに、個人的には私の担当している実験は2テーマとも次年度も続投したいと思っているので、是非ともやる気のある学生が手を挙げてくれることを望んでいます・・・。(^^)/

このように、試験が終わっても学生たちはそれぞれに次のスタートを切っています。1つ終わってホッとするんじゃなくて、常にアクティブに、そして前向きに進むことは結構しんどいかもしれませんが、支えあう仲間やサポートしてくれるあったかい先生に囲まれて、果敢にチャレンジしていく本校の学生達が私の誇りと自慢です!

byすくろーす