医療からだ高度分析学科の課題研究

これまでこのブログでご紹介してきましたように、2年制学科の学生達は現在、卒業研究を行っています。
また、中間発表では自分達が取り組んでいる卒業研究の目的、方法、現時点の結果、考察、今後の研究の方向性などの発表を行っています。
一方、4年制の医療からだ高度分析学科の2年生は、この時期は卒業研究を行わず、そのかわりに『課題研究』を行います。

『課題研究』とは

『課題研究』は、医療からだ高度分析学科の2年後期に行われます。医療からだ高度分析学科の学生は、生命バイオ分析学科の卒業研究に期間限定で所属します。
自分が興味を持っている卒業研究テーマを3項目選び、約1ヶ月間ずつ3期にわたって、選んだ卒業研究班の一員となって実験に取り組みます。
 
 生命バイオ分析学科の本年度の卒業研究は、大阪のにおいに関する研究、化粧品の研究、制ガン物質の研究、再生医療に関する研究、植物や微生物を
取り扱った研究など多種多様です。この多種多様な卒業研究から3つの異なる分野の研究テーマを選択します。
期間限定ですが、いろんなテーマの卒業研究に携わることで、実験に対する視野を大きく広げることができます。
4年生になれば、1年間通して行う卒業研究が控えていますので、『課題研究』は卒業研究テーマの決定や卒業研究を進めていく上で良い経験となります。

いろんな研究を体験!!


↑ 『課題研究』に取り組むY君:写真中央

 写真のY君は今期の課題研究を『制ガン物質の研究』班で行っています。
Y君は「課題研究でいろんな分野の研究に関わる事ができて、良い勉強になっています。単に実験を見ているのではなく、実験もしますし、
班内での打ち合わせにも参加します。その中でいろんな事を吸収して4年生になって取り組む卒業研究で生かしていきたいです。」
と課題研究についての感想を述べていました。

 医療からだ高度分析学科の学生は、『課題研究』で目的を持って自分の興味のある分野の様々な研究を体験し、知識や技術、さらに研究の進め方を
学んでいるようです。

今日も続いてうれしいお知らせが届きました!!

一昨日、昨日に続いて今日もうれしいお知らせが届きました。
2年 生命バイオ分析学科のIさんが食品製造を行っている企業様から内定を頂きました。
4月から品質管理部門で食品分析の仕事に携わります。


↑2年 生命バイオ分析学科のIさん

早速Iさんに感想を聞いてみました。

Iさんは「とても嬉しいです。」とはしゃいでしました。
「入学したときは授業についていけるかどうか・・・と不安でしたが、実験や授業で分析化学の知識を基礎から学ぶことができました。」
「就職活動についても不安が多かったのですが、先生に親身になって指導して頂いて不安がなくなりました。」「早く家に帰って家族に報告したいです。」
と言っていました。

 私がIさんの就職指導を担当しておりましたので、内定のお知らせを聞いたときは思わずピースをしてしまいました。
彼女は高校時代、バリバリの文系でしたが、食品分析の仕事がしたいということで本校に入学しました。
1年生の時から、夏期休暇に行われる『基礎化学講座』を受講したり、日頃から真面目に勉強や実験に取り組んだりして、
分析化学の仕事を目指して来ました。


↑『基礎化学講座』受講時のIさん(右の学生、2011年の夏に撮影)

その成果が今日実りました。夢が叶いよかったです。
春から食品の分析化学者として活躍し、日本の食卓においしくて安全な食品を提供して欲しいと思いました。

By Mac