褒めたいけれど

後期期末試験の二日目。一時間目は私の担当するビジネス実務です。簡単に言うと私が企業の人事担当になり、採用されるためのノウハウを一年間指導してきたのがこの科目の概要です。就職を目標にしている学生だけでなく、大学も面接重視の学校がたくさんありますので、大学編入学をめざす学生も同じことを学びます。
本音を言うと、就職活動といった目先のことだけでなく、その後の社会人としてどうあるべきかといった話もしたいのですが、目先の事をクリアする方がどうしても優先されます。本当は試験で評価することもこの科目は難しいのですが、学生にとっては試験で評価された方が判りやすいでしょうね。
一人一人の答案を見ていると、やはり1年間の成長ぶりが伺えます。私はよく学生に「合格基準」という言葉を使って表現するのですが、就職するにはこの合格基準があり、この基準に達していればもう近く内定は間違いない。いくら活動を多くしていても基準に達していなければだめというものです。つまり、就職は自己を向上させるという意識から始まると言いたいのです。
そういった目で見ると、多くの1年生がすでに合格基準に達していると思います。大学生なら、多くの学生は就職などは意識せず、どちらかというとのんびりしている1回生の時期ですから、比較するとよく頑張ったと思いますし、それはそれで本当は褒めてやりたいのですが、本当に褒めるのは2年生になって内定した時まで我慢しましょう。
by かりめろ