トラブルシューティング!

bunseki2007-10-28

今日の化学分析コースは1年生、2年生ともに実験でしたが、1年生は次回からの実験のガイダンスをみっちり行っていました。さて2年生は当然卒業研究です。
私の担当しているグループは、タバコから溶出するニコチンの環境に及ぼす影響について研究を進めています。本日は、ガスクロマトグラフという分析機器を使ってのニコチン定量のシュミレーションを行いました。タバコからどのような条件で、どの程度ニコチンが溶出するのか不明のため、およその検討をつけるための予備実験です。
但し、ここで単にガスクロマトグラフで測定するだけではもったいないので、この装置のメンテナンスや各種の測定条件設定についても練習を行いました。分析技術者として、装置が使えるだけでは単なるオペレーターに過ぎません。やはりデーターの解析は勿論のこと、分析機器のメンテナンスが出来る必要があります。
トラブルが起こったときに原因を突き止め、如何に解消できるかも分析技術者に問われる能力でもあります。卒業研究はまさにそういう訓練に打って付けの時間でもあります。どんどん分析装置を使ってどのようなトラブルが起こったとしても戸惑うことなく解消できるようになってもしいものです。

by トトロ