卒業研究発表まであと二ヶ月

植菌作業

毎週火曜と金曜は2年生は終日卒業研究の日。その模様は他の先生からも報告があるとおりですが、論文にまとめあげる1月末に向けて、段々と佳境にはいってきました。その実験の手つきは日に日に手際よく、そして正確になってきているようであり、指導する教員も安心して見ていられます。それに伴って、一度に多くの試料を同時に扱うことも多くなって来、実験室の机の上は実験器具で一杯になっています。写真は「生きて腸に届いておなかの調子を整える」ことでおなじみの乳酸菌について研究している風景です。この研究班は一種類の乳酸菌ではなく、一時は5種類以上もの乳酸菌を扱っていました。この研究班の研究は「乳酸菌を地球にも体にも優しい農薬代わりに使えないかな?」という着眼点でスタートしたものであり、指導担当のアビーは毎回うずうずどきどきわくわくしながら結果を見守っています。

一度に多くのものを同時に調べる、というのは、実はとても難しいことです。全てを同じ基準で調べるためには全ての操作を正確に繰り返し、同じ条件になるように実験をしなくては、それぞれの結果を比較することはできません。信頼できる技術で調べられたデータこそが信頼できるデータであり、学生達は自分たちの出したデータを胸を張って世間に発表できるよう、熱心に技術向上に努めています。中間発表を終えた研究班は自分たちのデータを発表する、ということの気持ちよさ(充実感、達成感)を知り、卒業研究発表会本番に向け、ますますやる気を出しています。発表会は一般の方も聴講していただくことが可能です。詳細がきまりましたらまたここでもお知らせしますね!

byアビー