発泡樹脂の実験

bunseki2008-07-04

今日は有機テクノロジー学科2年の有機合成化学実験を担当しました。実験内容は発泡樹脂を作る実験で、発泡樹脂とは防音や保冷、防振用などに使われており、我々の身のまわりに沢山存在しています。これらの樹脂は用途により色々な材料が使われていますが、作り方はモノマーをポリマーに重合させ、その後に加熱することによりポリマー内部に入れている尿素などの物質を分解させ、二酸化炭素などの発生を引起しポリマー内部から膨れさせるというものです。
実験では合成に使用する薬品の組合せや使う量を変えることで、一番発泡する組成を見つけ出すことを最終目的としました。学生達は実験前に文献等で調査してどの素材を使うことが一番良いのかなどを検討していました。
今日の実験で一番発泡したのは10倍程に膨らみましたが、もっと実験をすればもっと膨らむのではというのが、学生達の思いのようでした。どうすれば、どのようにすれば、何を使えばよいのかなど、色々な方法を考えていくことが発明家、研究家の第一歩であることを自らの経験で知った学生達でした。

by バッテン