微生物とともに研究しよう!

先日のせんせの日記にも書いてあるように、2年生は現在、2月の卒業研究発表会に向けて随時中間発表会を行っています。すでに中間発表を終えた班は、自分たちの卒業研究に不足しているところを再認識し、ラストスパートに差し掛かっています。本日も、本来卒業研究の日ではなかったのですが、私アビーの担当する班が昼休みと放課後に実験をしたいと申し出があり、実施しました。
彼らが行っているのは「漬物などの食品に含まれている乳酸菌の中から、食中毒を防いでくれるものを探そう」というようなものです。このような微生物を使った実験というのは、私たち人間が実験をしたいときに実験するのではなく、微生物がちょうど増殖したタイミングであったり、調子がいいタイミングなど、微生物のサイクルにあわせて実験を行うように計画を立てる必要があります。しかし、彼らの口から「大変・・・」という言葉はでません。むしろ、微生物を培養している培養庫(インキュベーターという機器です)を開けて覗き込んでは「増えてる増えてる、よしよし」と笑みすら浮かべるバイオ化学者っぷりです。
彼らが実験をしている最中、ちょうど一年生は別の実験をそこでしていたのですが、手元を覗き込んでは「先生、そのふわふわした菌はなんですか?」「何をしているんですか?」と興味津々。彼ら1年生が卒業研究のテーマについて検討する日はそう遠くありませんが、微生物を愛し、微生物の研究をして社会貢献をしたい、と志すバイオ化学者がこの中から現れてくれたらなぁ、と思った微生物大好きなアビーでした。
(写真は一年生が興味を示したアブラナ科野菜類炭ソ病菌というカビの胞子です。)
by アビー