化学実務駅伝です

本日は、本校で駅伝が行われました。駅伝と言っても走る競技の駅伝ではありません。
化学実務駅伝と呼び、本校の卒業生がお世話になっている企業から講師をお招きして、「企業で化学、若しくは分析化学がどのように使用されているか」そして「現在の授業、実験が将来どのように役立つか」について講演して頂いています。
本日の講師の方は、本校の第3期の卒業生で、品質保証課に勤務されて、現在も分析の第一線で活躍されている方です。
以下の写真は講演の様子です。


講演の内容は大きく分けて「会社全体の紹介」「会社内における分析部門の位置づけ」「具体的な分析事例」「これから分析屋を目指すみなさんに」について話されました。
研究所の分析は、すべてのニーズに応える必要があるため、数多くの装置を保有しているのに対し、工場の分析では、必要最小限の装置しか保有してないものの、重要な装置は複数台所有しているようです。分析装置では、まだ一年生には馴染みが無い装置もあったかも知れません。
製造現場での分析の位置づけとしては、「製品の合否判定」「原材料の価格決定」「工程異常の早期発見」等に分析が大きく関わっていることを、具体例を示しながら話して頂きました。
「これから分析屋を目指すみなさんに」では、まずは安全第一であること、分析値は我々の商品であること、幅広い知識が大切で、一見分析化学とは無関係と思われる数学や物理等の勉強の大切さを話されました。そして、機器分析が高度化しても、分離・濃縮技術を応用することにより、車の両輪の様な関係で、より高度な分析が可能になることを話されました。
今回の講演が、学生たちの企業や仕事に対する意識の向上に繋がったと思います。

by カイロ