今週一杯、学生の夏期休暇が続いているため、今日私は学生との接点がありませんでしたので「竹」のお話を。昨日、写真のような校名の看板が設置・点灯されました。これが実は竹で出来ているんです。

竹自体は、その細工でも有名な大分県のもの。それを加工した後、職人さんの手で字や形を彫っていくそうです。竹は、割裂性という縦に細く割れる性質を持っているだけに、縦は行き過ぎず、横は縦に割れる力に負けないように彫り進み、さらに字体を整えながらくり抜く技術は並大抵ではないでしょう。

竹と言えばエジソンの電球。1879年に発明された電球を、明るく輝かせたのは竹製のフィラメント。レコードがつくられた時に音を奏でたのは竹針。最近では竹の繊維まで出てきています。
この看板も含め、こうした優れた素材を見つけ、社会や人を豊かにするのは技術力です。手作りながら技術力を駆使して作られた看板が、同じく技術を磨こうとする学生たちの登下校を、来週から見守ることになりますね。
by かりめろ