定量分析実験の実技試験です

本日は、生命バイオ分析学科と医療からだ高度分析学科1年生の定量分析実験の最後の授業で、実技試験を行いました。
今回のテーマは「中和滴定」です。濃度不明の水酸化ナトリウムと炭酸ナトリウムの混合溶液中(未知試料)の、それぞれの濃度(質量)を求める試験です。この測定法は、反応の終点を溶液の色の変化で判断するのですが、この色の変化の見極めが難しく、レベルの高い技術が要求される測定法です。この1年間で蓄積した技術の見せ所です。
下の写真は、試験前に試薬・器具をずらり並べているところです。


通常の授業(実験)では、「先生これで良いですか?」等の質問が飛び交い、また班員同士で相談しながら実験を進めるため、比較的にぎやかな雰囲気で実験が進みますが、本日は試験ですので、ほとんど一言も発せず、下図にあるように黙々と実験を行っており、普段とは全く雰囲気が異なりました。



実験時間は110分で、時計を時々見ながら、時間配分を考えて作業を行っていました。少し早く実験を終了する学生もいましたが、ほとんどの学生は時間一杯まで頑張っていました。そんな学生達を見ていると、約1年前はガラス器具の使い方も知らなかった彼らが、頼もしく思えました。この一年間で随分成長したものです。

この後、採点を行いますが、どんな結果になるか楽しみです。

by カイロ