卒業生が私達の生活を豊かにしている!

心から嬉しい再会!

今日は教員の半分以上が夏休みを取っており、とっても静かで穏やかで、そしてちょっとさみしい日・・・と思いきや、午後はとてもうれしい事がありました!

本校の卒業生の有機テクノロジー学科のUさんが遊びに来てくれたのです。
Uさんは昨年度に卒業したばかりの、化学者歴5ヶ月の新人さんですが、仕事内容を聞くと、とても新人とは思えない、私達の生活に不可欠な重要な仕事をしているようでした。真新しい名刺を校長であるかりめろ先生と交換している姿はどこから見ても立派な社会人。かりめろ先生も少し照れながらも嬉しそうです。

彼女は現在、東京の会社でE○SONやC○NONといった一般ユーザー向けのプリンター用インクの合成開発をしているそうです。インクに不純物が入っていては綺麗に印刷ができませんので、それが発生しないよう温度・pHなどの様々な条件を検討したり、また、商品として既に完成されているものについてコストダウンするための方法の検討を行っているのだとか。彼女の所属していた有機テクノロジー学科は、「分析」だけではなく、「合成」の技術も身につけることが目的でしたが、その合成の技術をバリバリ使って毎日活躍しているようです。
家庭用インク、と聞くと私達の生活を構成するもののほんの一部分に思いますが、プリンターで印刷した時にインクの乗りが悪かったり、発色が悪かったら、私達はとても不便に、そして不満に感じます。そのような事がないように活躍しているのが、まさに彼女なのです。現在は2012年に発売予定の黒いインクの開発に取り組んでいるそうであり、卒業生が世界中の生活を豊かにしていることが実感された瞬間でした。

数日前、本校で「すぐできる!なるほど・ザ・化学実験会」が開催されましたが、思えば数年前、彼女は高校1年生のときにこの行事に参加してくれたのが私達との出会いでした。高校卒業後は大学受験に苦戦する中本校への進学を決意したものの、迷いがありながらの新入生生活であったことを話してくれました。しかし、彼女はいつしか本校での学生生活を常に笑顔で楽しむようになり、勉強にも前向きに頑張り、そして卒業式では卒業生代表として、立派に答辞を述べてくれました。(写真は研修旅行での一幕と、卒業式で胸を張って答辞を述べるUさん)

「今日まで頑張って来れたのは、私を支えてくれた両親、学校の先生、そして周りの友達でした」
その日彼女のくれた最大の賛辞は、今でも私達教員を励ましてくれています。

今後も彼女の活躍を見守ることが私達の喜びでもあります。またいつでも気軽に遊びに来て下さいね。

青少年のための科学の祭典「サイエンスフェスタ2010」準備着々!

さて、実験室を見てみると、しめじ先生が何やら実験中です。

いったい何をしているのかというと、来週末8月21日(土)に実施される青少年のための科学の祭典「サイエンスフェスタ2010」への出展準備をしているところでした。

このイベントには本校は毎年出展しており、今年も大阪のハービスOSAKAにて実施されますが、昨年度はなんと1万5千人もの方が来場され、本校のブースにも約300人〜400人の小学生を中心とした子供が遊びに来てくれました。今年も「動く!光る!スライム作り」というタイトルで皆さんのお越しをお待ちしていますので、ぜひお友達と一緒に遊びに来て下さいね。(昨年度の様子はこちらをご覧ください。)

ちなみに、昨年度は、当日上でご紹介したUさんも一緒に手伝ってくれました。今年も数名の学生に手伝ってもらう予定ですので、「化学の勉強をしている学生ってどんなの!?」と思う方も、ぜひ気軽にお越しいただき、ぜひ触れ合って下さいね。(下の写真は昨年度のものであり、手前で頑張っているのがUさんです。)