バイオ・環境そして身近なにおいまで、なんでも分析

・バイオだけかと思いきや…、いろんな「分析化学」、ここにあり

 今日は生命バイオ分析学科2年生の卒業研究にお邪魔しました。生命バイオ分析学科の卒業研究ということは…、やっぱりバイオに関する研究に皆チャレンジしているのかなーと勝手に想像しながら実験室に入りました。真新しい実験室の扉を開けるとその向こうには…、それぞれの班がそれぞれの目標に向かって研究をしていました。活気にあふれていてなんだか蒸し暑いような。いやいや、活気はもちろんあふれているのですが、湿気を感じたのには少し訳がありました。

ここでは「培地」と呼ばれる、いわゆる大腸菌などの微生物の「エサ」であり「家」となるものを調製していました。青いバットの中ではお湯の水流が勢いよく流れていました。これが湿気の原因だったようです。この班は、簡単に言うと「胃の中に入った大腸菌を効率よくやっつける薬効成分を見つける」という研究をしています。そのために、「胃の中」を再現した、すごく酸性の培地を調製しているところでした。いかにも「バイオ」な研究内容ですね。お湯の温度は60℃(!)ということで、やけどには気をつけて、がんばってくださいね。


こちらでは装置の前に人だかりができています。これは「におい識別装置」の使い方について講習を受けているところのようでした。におい識別装置は、なんと「におい」を化学的に「分析」し、識別する装置です。この班は「大阪のにおい」をこれから研究していきます。本当に私たちの生活に身近で、いつも当たり前のように鼻で感じている「におい」ですら、「分析」することができるのです。

他の実験室を覗いてみました。ここでは…、

土壌の分析を行っていました。学生とすくろーす先生のツーショットの一枚。土壌の中に含まれる「窒素」の成分を「分析」するために、こんなすごいガラス製の装置が必要になるのだそうです。こんな装置を眺めていると、いかにも「実験してる」って感じがして、私などはとてもワクワクしてくるのですが、そう感じるのは私だけでしょうか?ガラスの曲線とか、たくさんの経路が入り組んでいるところとか、かっこいいと思うんですけどねー。

バイオに始まり、土壌、そしてもっと私たちの生活に身近な「におい」まで、本当にいろんな、私たちの身の回りを「化学」で「分析」していることを実感した今日でした。「分析」って本当にいろんなところで活躍できるんですねー。

・今日も就職内定の笑顔の報告

有機テクノロジー学科のH君(左側)も就職が内定しました!

すでに内定が決定している友人(右)と笑顔の一枚です。なんだかいつも通り、って感じの写真ですね。さー、あとは卒業研究に集中することができますねー。内定先はガラス関係の会社だそうです。バイオ・環境・医薬、そして今回のガラスのような材料まで、本当にいろんな進路へみんな進んでいきます。卒業後にはみんなそれぞれの進路に進んでいきますが、このラスト半年、濃密な時間を過ごして、たくさんの同級生たちとたくさんの化学のスキルと、たくさんの思い出を作っていってほしいですね。


by あおひげ