ひとりひとりの行動が次に繋がる

毎週、土曜日・日曜日に少人数生で開講している化学分析コースですが、今日も全国から学生が登校しています。一年生は昨日で中間能力試験が終了したので、心なしか表情が明るい気がします。聞いてみると、試験終了の打ち上げを昨夜行ったとのことでした。また今日からみんな心機一転がんばろうと思っているそうです。

卒業研究のPFD

今日は2年生は、卒業研究のフローチャートと環境への影響をまとめたPFD(プロセスフローダイアグラムの略)の提出日でした。本校ではISO14001を取得していますので、卒業研究も単に実験のフローチャートや実験計画だけでなく、環境への影響も考えて実験計画を立てています。ここ数週間は放課後教室や資料室に残って一生懸命練り上げてきました。
昨日の放課後に、最終的な添削を行ない今日の夕方には全チーム無事に提出完了しました。
提出期限の少し前まで機器分析実験の時間だったのですが、実験中N君は「卒研早くやりたいです。」と意欲満々の様子を見せていました。

環境委員会はなくっても

平日コースの学生たちには、学生の自主的な委員会活動として環境委員会というものがありますが、土曜日・日曜日に限定して通学している化学分析コースの学生には課外活動を行う時間はありません。
しかし同じ学校に通う学生として、土日の学生も平日の学生の活動には興味を持っています。
今日は休み時間にN君が突然「先生、ゴミ袋とカナバサミ貸して下さい」と教務室を訪れてきました。
聞いてみると、どうやらいつも自分達が利用している学校前の公園にタバコの吸い殻がいっぱいで目に余る状態だったようで、「平日の学生もときどき清掃してるんでしょ?今日はすごく散らかってるから、僕らも掃除やります。」と言ってきたのでした。

喫煙者であるN君は自分達が吸うからにはそれ以上にその場所を綺麗にしなくてはいけないと意識を持って掃除をしてくれたのです。
もちろん、平日の環境委員会の学生達が作った環境美化の啓発ポスターなども彼の心を動かした理由のひとつであったことはまちがいありません。また、卒業研究でも環境への影響を配慮しながら計画を立てていることもひとつの理由だと思います。
誰かの行動が次の誰かの行動のきっかけになり、みんながより良い方向を目指していける本校の強みを感じた一日でした。

by ドラ一郎