分化祭を振り返って

4月に分化祭実行委員会を立ち上げ、準備を着々と進めてきた分化祭(分析化学のお祭)も先週の土曜日(7/9)に無事終了し、まだどことなく余韻が残りつつも、今日からまた平常授業が始まりました。

今年は3月に東日本大震災が起こりました。本校は「化学」と名の付く唯一の学校であり、今だからこそ、何かできることはないかという願いも込められた分化祭でした。
また、化学の力を信じ、来て頂いた全ての方に、化学の楽しさ・可能性を感じてもらい、元気に笑顔になってもらいたいと思い取り組んだ分化祭でもありました。

次に繋げるために

今日の昼休みは、来年以降の分化祭をより良いものにするため、当日まで中心となって活動してきた分化祭実行委員会、自治会の反省会が行われました。
学生たちは来年以降の分化祭に反映してほしい改善点や継続してほしいことなど、真剣に話し合っていました。

以下にその中で挙がった意見の一部を紹介します。

・今年は新しい試みがあったので、次の分化祭のために今回の委員会の記録をしっかり残しておくことが必要であると思う。
・参加者に見たり聞いたりするだけでなく、実際に作ることで身近に感じていただけたと思う。
・簡単な実験であるからこそ、しっかりした説明が必要ではないかと思った。
・年代を問わず楽しんでいただけ、特に小学生の夏休みの宿題として提案できたことは良かったが、原理についてまとめたものが欲しいという方が多かったので、来年からは配布することも考えた方が良いのではないか。

など、次に繋がる意見が多く出ていました。

振り返ると…

反省会終了後、分化祭実行委員長と自治会会長に今回の分化祭についての感想を聞いてみました。

2年 有機テクノロジー学科 Oくん 分化祭実行委員長(写真:右)

「分化祭で笑顔を集めるという試みは当初、苦労の連続でしたが、当日は多くの笑顔を見ることができて非常に良かったと思います。終わってみて振り返ると、一番強い思いは感謝の気持ちです。協力してくれた皆様、本当にありがとうございました。」と良い笑顔で語ってくれました。

2年 有機テクノロジー学科 Tさん 自治会会長(写真:左から2番目)

「学生生活最後の分化祭で自分が引っぱる立場で笑顔を集めるという新しい企画をはじめ、実験会などをやりきったという気持ちでいっぱいです。皆が頑張ってくれたからこそ多くの笑顔を集めることが出来ました。また、集めた笑顔が最後にスライドという形になり、それを見たときの感動・達成感は言葉では表すことが出来ず、何とも言えないものでした。一緒に頑張ってくれた皆、そして先生に感謝しています。また、今日の皆の感想などを聞いて、来年以降も良い形で受け継いでいってほしいと思いました。」と、とても充実した表情で語ってくれました。


意見を聞いていると、挙げられた反省事項は次に繋がるものばかりでした。このような意見が出てくるということは、学生たちは、いかに皆が楽しめるものにするのかを、彼らなりにしっかり考えていた結果だと思います。今日のこの時間は、来年以降の分化祭を、さらには、今まさに始まったばかりの「化学の力で笑顔を集める」という企画の土台として引き継がれていくのではないかと思います。

by チャッピー