将来活躍する分析化学者へ

道頓堀川水質調査も折り返し

道頓堀川水質調査も3日目となりました。本日は昨日サンプリングしてきた河川水の一般細菌・大腸菌群のコロニー数を測定しました。コロニーとは、微生物が集まって目に見えるようになっている状態をいいます。

私は、本日の測定で監督をしていましたが、昨日に引き続き2年生が1年生に測定の方法を教えながら進めていたので、安心して見ていられました。1年半でこれほど成長するものなのかと思い、本当にうれしくなった瞬間でした。後期から始まる卒業研究を経験すれば分析化学者としてどれほど成長するのか今から楽しみです。


シャーレに河川水と培地(菌の栄養源)を入れたものをインキュベータに入れて昨日から約24時間培養していました。インキュベータとは温度を一定にすることができる機械で、微生物にとって最適な温度条件を作ることができます。

↑インキュベータと24時間培養したシャーレ


もし微生物がいれば、シャーレにコロニーが見られます。それを、みんなの手作業で確認し、コロニーをペンで打っていき、最後にその数を数えます。多い場合は、そのペンの点の数が300を超えることもあるそうです。


1年有機テクノロジー学科のKくんは、「基礎化学実験でもコロニー数の測定する実験がありましたが、その経験が活きています。前期の復習になって嬉しいのはもちろんですが、この結果が公表されると思うと役に立った感があります。全力で頑張りますよ」と語ってくれました。今回の道頓堀川水質調査の準備のブログ(http://d.hatena.ne.jp/bunseki/20110830)にも書きましたが、これまでのデータを本校HP内で公表しているので、ご覧ください(http://www.bunseki.ac.jp/dotonbori.html)。


下の写真が、学生自身が手作業で行った結果です。白いシャーレが一般細菌、赤いシャーレが大腸菌類です。普通は、1時間程度かけて確認をするのですが、今回はなんと40分程度で終了しました。本当にすばらしいことですね。


明日は、MPN法を使った大腸菌群数の測定を行う予定です。


嬉しい報告が届きました。9月は良い月になりそうです。

さて、そのような中、嬉しい報告がありました。
生命バイオ分析学科 2年生のKさんが企業に内定しました!


↑Kさんと担任のバッテン先生との2ショット


Kさんは『夢だった化粧品に関する会社に内定してよかった』と大変喜んでいました。彼女が内定を頂いた企業には本校の卒業がおり、面接もその方がしてくれたそうです。その面接のなかで、その先輩から将来についてアドバイスを貰い、将来のビジョンを持つことができたそうです。そして本当に自分のためになった面接だったそうです。

Kさん、本当にオメデトウ!分析化学者としてのこれからに期待です。

by クロス