「基礎化学講座」修了式 ―頑張りを自信に変えた夏の終わり―

夏休み直前から、このブログでも何度もご報告してきた、全15回の講義からなる「基礎化学講座」もいよいよ今日が最終日。本校の化学は高校の復習から勉強していきますが、やっぱり化学に対する苦手意識がぬぐえなかったり、理解に不安があるために基礎からもう一回復習しておきたいという学生、あるいは化学はある程度分かってきたけど基礎力をもっと強化したいという学生、夏休み期間中に他の学生に差をつけたい!という学生などのために特別に開講している講座(受講は任意)です。全15日間に渡り、本校の専任講師がリレー方式で講義を担当し、しっかりと基礎固めを行ってきました。


いよいよ最終回の今日は、私アビーが担当しましたが、今日のテーマは「全体のまとめ」というもの。これまで勉強してきた中で、実験で実際に使うことが多い計算問題などについて集中的に再度確認し、後期の実験にスムーズに足を踏み出せるように授業を行いました。

そして迎えた終了の時間。最後には夏休みの学生たちの頑張りを湛え、「修了式」を行いました。ほとんど休まずに頑張った学生たちには修了証書を手渡し、みんなからは暖かい拍手が送られました。

 

「基礎化学講座、どうだった?」の質問に、Iさんは「化学の知識に不安があったのはもちろんですが、夏休みを有意義に過ごしたいと思ったのも、この講座の受講を決めた理由の一つでした。この講座の受講を終えて感じたのは、解らないからこそ少しでも理解しよう自分から歩み寄る、その心意気が大切なのだなということ。これからも解らないことが出てくるかとは思いますが、躓いたままだと何も得る者はないので、解るよう努力しようと思っています。先生との心の距離が縮まったように感じられたのも、収穫でした。」と答えてくれました。
また、Sさんは、「初めはこの講座に参加する必要性は感じていたものの、正直、やっぱり面倒臭いなぁという気持ちもありました。でも、この講座の教室に入ってみれば、同じように頑張っている人が集まっているので、自分も頑張ろうって気持ちが膨れてきました。化学はある程度理解しているつもりではありましたが、深いところは理解せずに何となくの感覚で問題を解いているところもあったのですが、この講座ではじっくりとその根本的なところの説明を聞けたので、あいまいだった知識がはっきりくっきりさせることができたと思います。」とのこと。

修了証書を受け取った学生の顔からは、ちょっとほっとしたような、でも、達成感にあふれた頼もしい表情がうかがえました。この達成感は私たち教員から与えたものではなく、学生たち自らの力で勝ち取ったもの。これを自信にして一歩踏み出す学生たちを、これからも全教員で見守っていきたいと思います。

byアビー