分析化学の広がりと卒業生との繋がり♪

今日は2年生の卒業研究の様子を潜入取材してきました。
私自身の卒業研究の担当は生命バイオ分析学科ですので、今日の資源分析化学科と有機テクノロジー学科の卒業研究の日に実験棟に行くのはちょっと新鮮でした。

まずは、5階の実験室から〜。
お邪魔しまーす。と実験室に入るとまず目に飛び込んだのが、ペットボトルを利用した容器内の水につけられた植物たち。

研究内容を資源分析化学科のF君とH君にインタビューすると、「植物を利用した河川水の水質浄化の検討」という研究テーマ。富栄養化の原因となる窒素とリンを植物がどういった条件下で最も吸収するのかを調べているということでした。
ただ、研究は始まったばかりで、実験の条件設定がやっと定まったところ。
これからやっと本格的な実験がスタートできるようです。続報を期待しましょう!

さてさて、お次は3階の実験室へ〜。
ここでは、何やら分析装置を前にバッテン先生から機器の取扱い方の指導をされている資源分析化学科のS君とN君が。。。

彼らが取り組んでいるのは「廃竹のフェノール樹脂の合成とろ材としての活用検討」に関する研究。
廃棄処分になった竹から竹炭を作り、そこからフェノールという物質を取り出し、プラスチック(フェノール樹脂)を作ろうという試みだそうです。(下の写真はフェノールを抽出しているところ。)

今は、廃竹から抽出した液にフェノールが含まれているかどうかをFT-IRという分析装置を用いて調べているところということで、現時点ではまだフェノールであるという確認は出来ていないようです。
実験はまだ始まったばかり!これからまだまだ試行錯誤があると思いますが、頑張って欲しいと思います。

ということで、今回は資源分析化学科の学生の卒業研究の紹介でしたが、一方では水質環境を良くしようと、植物の力を利用した研究、そして、もう一方では捨てられていく運命の植物を有機化学的にリサイクルしてしまおうというもの。どちらも環境を考えた発想から出発していますが、扱う分析機器や使う技術は全く違うもの。これも、1年生で「分析化学」の基礎を身に付けているからこそできること。分析化学の広がりを感じますね。


さてさて、今日は普段あまり絡みのない学科・学年の実験への潜入取材でしたが、学生たちは皆「先生〜。お久しぶりです!」とか、「先生、2年生になったら俺らの授業実験全然ないから寂しいわー。」とか、愛あるお言葉を頂き、とってもHappyな気持ちになりました。(*^^)v

しかし、中には「先生との絡み全くないけど、twitterで先生のTL見てるから、なんか久しぶり感があまりないww」といったコメントも頂きましたww
そうです。そうなんです。既にご存じの方も多いかもしれませんが、実は日本分析化学専門学校twitter公式アカウントでのつぶやきは私なのです。。。twitterでは学生が気軽に絡んでくれたりするので、普段の授業や実験を持っていない学生も、私もとっても身近に感じています。少し気が早いかもしれませんが、卒業しても、フォロー&リフォローの関係であり続けたいですね。

卒業後の話が出ましたので、今進めつつある卒業生に関するプロジェクトを少しだけご紹介しましょう。

これまでに、本校を卒業し、各産業界で活躍している卒業生で、卒業後も本校に遊びに来てくれたり、企業紹介講座で講演をしてくれたり、はたまた企業見学会の時に在校生たちの対応してくれたり、さらには企業代表の立場で本校の後輩に求人をくれたりと、何かしらの繋がりを持ってくれている卒業生は少なくありません。また、その業界の幅の広さといったら、ものすごいものがあります。




しかし、本校卒業後にどんな仕事に就けるのか。。。ということは、本校入学前になかなかイメージすることが難しいのが、「分析化学」という一見狭いようで実は広い業界。

そこで、本校への入学を検討しておられる方々に、卒業生のありのままの姿を動画で観ていただくことが一番分かりやすいのではないかと思い、卒業生が今どんな仕事をしているのかということを動画で撮影しちゃおうと、様々な業界で活躍している卒業生に取材依頼を現在行っているところです。

現時点でも、「そんな企画なら是非協力させてください!」「本校のお役に立てるならば!」と、卒業生から取材OKの返事を続々といただいております。




取材の日程はまだ未定ですが、卒業生への取材の様子も、このブログでご紹介できればと思っています。それまでお楽しみにぃ♪

byすくろーす