食品・医薬品・合金、いろんなものを分析します

今日は2・3年生の実験を紹介します。今日は同じフロアで様々なものが「分析」されていました。

・トマトの色素を取り出してみよう

 2年生有機テクノロジー学科および3年生医療からだ高度分析学科は、トマトを使った実験をしていました。トマトは赤色をしていますが、それはなぜでしょう?それは、トマトには「カロテノイド」と呼ばれる赤や黄の色素を含んでいるからです。今日はその色素の中でも代表的な「リコペン」とうい色素を取り出します。最近はリコペンを含んだサプリメントなどもあり、体に良い成分として知られています。缶詰に入ったホールトマトをミキサーにかて、トマトの細胞を潰してから、特殊な液体を加えて色素を抽出します。

医療からだ高度分析学科のA君は、私や周囲の学生たちに、リコペン以外の着色用色素の有害性についても話をしてくれました。食品には様々な着色料が使われています。野菜の色素を取り出す実験から、身近な食品の着色料についても疑問に思ったり、興味を持ったようでした。

・医薬品の成分を調べる!

 一方では、何やら錠剤を一生懸命潰しています。

 この班は、市販されている風邪薬などの医薬品の成分を実際に分析する実験を行っていました。

潰した医薬品をアルコールに溶かし、特殊なシートに染み込ませて、成分を分析します。このシートに紫外線をあてると、ある部分が紫色に発色します。これを繰り返して、自分たちが実際に使用している医薬品についての知識、そしてそれらの成分を分析する技術を身につけていくことができます。
 
・合金の分析方法って?
 2年生の資源分析化学科では、「合金」の分析を行っていました。合金とは、2種類以上の金属成分を混ぜた材料のことで、いろんな分野、機器に使用され、今は当たり前のように普及している「パソコン」などを支えている電子基板も、この合金で支えられています。今日は「はんだ」と「真鍮」という2つの合金を分析していました。

 金属を分析する、と言われてもあまりイメージしにくいですが、このように酸を加えて一度金属を溶かすことで、滴定や機器で分析することができるようです。

「分析」といっても、その対象となるものはいっぱいあります。医薬品、食品、金属などのハイテク材料など、様々なものを「分析」する技術を一つ一つ身につけていきます。今後ももっといろいろな実験を行っていきます。ブログの中でまた紹介していきます!


byあおひげ