化学のその先にある仕事をイメージするために・・・

先週(http://d.hatena.ne.jp/bunseki/20120621)に引き続き、
今日は兵庫県西脇工業高校でアビー先生と一緒に、
1年生20名を対象に出張実験会を行いました。

先週は大変元気な生徒さんが多かったのですが、
今日は打って変わって比較的静かで大人しい雰囲気の中、実験は行われましたので、
あまり興味がないのかなぁなんてアビー先生と話をしていたのですが、
最後にとったアンケートでは、約半数の生徒さんが、「本校を進学先として検討する」と
回答しておられました。
先週の班は、実験で起こった変化を感情で表に表すタイプだとすると、
今週の生徒さんはその楽しさをじっくり噛み締めておられたといった感じだったのでしょうか。
まだ1年生なので、これからじっくり進路については考えていって欲しいと思いました。

実験が終わり、ご担当である工業化学科の市川先生とのお話の中で、
以下のような感謝の言葉をいただきました。

「本校は工業高校なので、特に機械科や電気科の生徒は、将来そうした仕事に就きたい
 という思いを初めから持って入学してくる生徒も多いのですが、
 特に工業化学科の生徒は、確かに『化学反応が面白い』という気持ちで入学してくる者が
 多くていいのですが、最終的に、化学が日常生活のどのような場面で活かされていて、
 さらに化学に関する仕事ってどんなことをするのか?ということをイメージできる子が
 非常に少ないのが実情です。そうしたことを、我々高校側が説明するよりも、
 こうして外部講師という形で目線を変えて生徒に実験と講義をして頂けるというのは大変有り難いのです。
 実際、毎年この実験会が終わってから、『先生、自分の将来の目標がなんとなくですが固まりました!』と
 言ってくる生徒が多く、本当に感謝しています。
 特に、この時期の一年生は、言わば、ついこの間まで中学生であった子たちですので、
 我々から職業意識を持たすのは大変なことなので、来年以降もそうした観点から、よろしくお願いします。」

こうした先生の思いを生徒さんに私たちの言葉や実験を通して生徒さんに伝えるべく、
今後もご協力させていただきたいと思います。
このブログでご興味を持たれた高校の先生がおられましたら、お気軽にご相談くださいね。