卒業研究もあと少し

本校において水曜日と言えば、実は1週間の内で唯一実験の行われない1日です。
そのため実験室は静かで、いつもの楽しく実験をする学生の姿もありません。実
験室もさぞかし寂しいことだろうと思っていると・・・

放課後、卒業研究のため、実験をしている学生が!

実験をしていたのは、生命バイオ分析学科2年のAくん達のグループでした。

世の中にはいろいろな日焼け予防を目的とした物質があります。Aくん達は、
その物質の日焼け予防効果について、これまでとは異なる新しい評価方法を開発
しようと、卒業研究を行っています。

今日は、吸光光度計という分析装置を使い、測定をしていました。さてさて、
結果はうまくいったのでしょうか。今後は、得られたデータを解析し、検証を行
います。いずれ興味深い結果報告をしてくれることでしょう。期待しています!


一方こちらでは、学生が昼休みに集まり、ベース先生と何やら打合せをしていまし
た。内容を聞くと、卒業研究の今後の進め方について話し合われているようです。

このグループは、海における環境浄化方法の1つとして、アオサと呼ばれる水中の
植物が、汚染物質となる金属を吸着する働きについて研究しています。

今日は実験を行わないものの、逆にこの時間を有効に利用して、話し合いをしてい
るのです。それにしても、何やら真剣な眼差しで全員が話し合っています。

話を聞くと、改めて得られたデータを見直していると、「少しおかしいぞ!」とい
う点に気付き、やり直しが必要になったとのことでした。そのため、少し焦ってい
るのかと心配しましたが、そもそも想定内で、最初に立てていた実験計画にも少し
余裕をもたせていたこともあり、問題ないということでした。

実験は全て成功するものではなく、当然のように失敗も付き物です。それに早く気
付き修正できるというのも、このような話合いをしているからなのでしょう。
残り少ない期間ですが、こちらも興味深い発表がされることを期待しています。