植物を育てるのにも似たやり甲斐と感激♪

学校は春休み期間で、シーンとしていながらも、昨日に引き続き、
就職活動や卒業研究の調査などのために多くの1,3年生が登校していました。

そんな中に紛れて、玄関のところに懐かしい顔が・・・。
それは、3年前に生命バイオ分析学科を卒業し、化粧品会社に就職したT君でした。
彼はアビー先生が担任をされていた学生でしたので、早速アビー先生を呼んで、
一緒にパチリと記念撮影しました♪

彼は、3年前に卒業してから、学校にも分析に関することなどで質問の電話をしてきてくれたりと、
何かしら繋がりはありましたが、こうして対面でゆっくりと話をする機会がなかなかなかったので、
私もアビー先生も会えて本当に嬉しく思いました。

しかし、平日の昼間でもありますし、仕事は?とか思いながら少し心配になって
「今日はどうしたの?」と尋ねると、「成績証明書が必要なんで取りに来ました」との回答。
事情を詳しく尋ねると、
彼の会社は輸入化粧品を主に取り扱っていて、その中の成分分析などを彼が担当しているそうなんですが、
今度、新規事業としてカラーコンタクト市場に乗り出すということで、
その製造販売に必要な「医療機器製造販売業総括製造販売責任者」の資格申請の要件を満たしているのが
彼だけということで、社長から直々に申請しなさいという命が下り、
今日は一日有給休暇を取って学校に証明書を取りに来たというわけでした。
責任者になると、お給料にも反映される可能性があるということで、彼も嬉しそうでした。
学んだことが、卒業後もこうして「資格」という形で役立つというのは、本当に学校としても嬉しい限りです。

ひとしきり現在の仕事の話などをした後、話は彼が行っていた卒業研究に移りました。
と言いますのも、彼の卒業研究の指導担当教員は私だったのです。
しかも、彼が携わっていた化粧品に関する研究テーマが今年度飛躍的な成果を収めたこともあり、
後輩たちの論文を彼に見せました。
論文を手に取り、「あーーー懐かしぃーー。」と言いながら、嬉しそうに眺めていました。

そして、論文を見ながら、「あ、めっさ良い物質発見できましたやん!」と少し興奮気味に。。。
それもそのはず。実は彼らの研究もある一定の成果を収め、卒業研究最優秀賞に輝いたものの、
実現に向けて多くの課題が残ったままであったことに少し気掛かりなところもあったのでしょう。
今回のデータを見て、とっても満足していました。

そういえば・・・と思って、彼が当時卒業研究を頑張っている写真を少し探してみました。
これは、研究についてディスカッションをしていた時のものですねぇ。
卒業して3年経ちますが、あんまり変わらないですねw
あ、私も、そしてアビー先生も後ろのほうでちゃっかり写ってますww


でも、研究は確実に進化しており、今年度はこの学生たちが頑張ってくれました。

実験台もカラフルなビーカーで埋まっていました。

彼らも3月で卒業していきますが、いつか彼らも就職先での仕事の話や資格の話をしに、
学校に来てくれることを楽しみにしています。

私たち教師が学生を指導し、学生が巣立ち、一人前に社会で活躍する姿を見ることは、
水や肥料や太陽の光を一生懸命与えて育てた種が若葉となり、立派な花を咲かせ、
やがてその植物が実をつけるようになったときに味わう喜びの感覚と非常に似ていて、
これこそが、教師という仕事の醍醐味だなということを改めて感じた、そんな日でした。

これを見ている卒業生諸君も、ぜひぜひ学校に顔を見せに来てくださいな♪
そして、あと1ヶ月で社会人となる卒業予定者も、卒業後も学校に来てくださいね♪

byすくろーす