本格的な機器分析にチャレンジ

昨日は2年生のHPLCの実験をご紹介しましたが、今日は1年生も機器分析(吸光光度法)に
チャレンジしています。吸光光度法とは下の写真のように物質の濃さを変えて、濃度を調べる
分析方法です。

ちょうど先日行われた機器分析法1の中間能力試験で出題された範囲の分析方法で学生達に
とっては、身につけた知識を実践するいい機会です。平日コースでは、こういった機器を
扱う分析は1年生の後期から始まるのですが、化学分析コースでは1年生の前期にも扱い、
2年生でも前期に集中して学ぶのです。

今日測定した物質は過マンガン酸カリウムという赤紫色の溶液になる物質で、我々分析
化学者は湖沼の水質の汚れを調べるCODという実験でもよく用いる物資です。

実験中は、初めて扱う分析機器を目の前にして、みんな真剣なまなざしです。
担当のあずみ先生も熱のこもった指導をされていました。

実験終了後、Sさんに感想を聞いてみると「操作は思ったより簡単でした。溶液も色が
付いていて解りやすかったし、実験後のデータ処理も先生が丁寧に教えて下さったので
解りやすかったです」との事でした。

実は機械もセッティングがちゃんと行われていると、測るだけならそんなに難しく
ありません。1年先に待ち構えている卒業研究のために、また仕事で役立つスキルを
身につけるために、基本的な操作を覚えたら今度は機器のセッティングや、試料の
前処理(料理で言うと下ごしらえに相当する処理)を覚えていきましょう。