分析技術の視野を広げよう!!卒業生からのエール

分析化学者が語る!!第30回 化学実務駅伝

こんにちは、はねうまです。



本日は台風の影響で豪雨になるかもしれないと心配されましたが、
お昼頃にはすっかりと晴れて、気持ちの良い天気となりました。

さて、天気にも恵まれ、本日は本校で、第30回の化学実務駅伝
行われました。
化学実務駅伝とは、本校の卒業生がお世話になっている企業の方を
お招きして講演して頂くもので、バトンを繋ぐ様にしていろいろな
企業の方にお越し頂くことから「駅伝」と名付けられています。
在校生にとっては、現在本校で学んでいる分析化学の知識や技術が
どの様に利用され、活かされているかを直接質問することができる
とても貴重な時間です。

前回の化学実務駅伝の様子はこちらから↓
http://d.hatena.ne.jp/bunseki/20130619


今回お越し頂いた方は、廃材から鉛を精錬し、加工から販売までを
行っている「大阪鉛錫精錬所」のK様です。
雨上がりでお足元が悪い中にもかかわらず、来校して頂きまして、
誠にありがとうございます。



K様は、鉛製品の品質保証を行う部署で活躍中です。
また、K様は本校の第14期卒業生ということで、すくろーす先生が
初めて勤務した年の入学生だそうです。
ということで、記念の写真を撮らせていただきました。



講演では、会社の概要を紹介していただくとともに、
廃材から鉛がどうやって精錬され、加工されるのかを分かりやすく
説明していただきました。
廃材から不純物を除くために鉛を溶かすそうですが、経験を積むと、
鉛の溶けた色の具合で温度が分かってしまうとか。
まさに職人技です。
その他にも、分析技術だけでなく、日々の業務を行っていく中で
経験したこと、感じたことなども話していただきました。

本日の大変貴重なお話は、多くの学生の『分析技術』や仕事の視野を
広げることができたのではないでしょうか?!




ご講演頂いた後に、在校生から分析化学者の先輩へ質問がありました。
生命バイオ分析学科1年生のKくん(写真上)は鉛の精錬技術にについて、
同学科の2年生のIくん(写真下)は、職場で求められる人材にについて
それぞれが積極的に質問をしていました。
今日の講演で聞いたお話や質問をしたことが、今後の就職活動に生かせると
いいですね。


もう1つのエール

さて、夕方になると、嬉しいお知らせがありました。
医療からだ高度分析学科4年生のKさんが内定をいただくことができました。



「卒業後は、医薬品の品質保証について仕事をすることになりました。
 就職活動が上手くいかなかった時にはいつも自分のことを分析して、
 諦めずに挑戦をし続けました。そして、ようやく希望した仕事に就く
 ことができました。」
と語ってくれました。

これまでに経験してきた事の積み重ねが、夢を現実に変えたのですね!
こんなに頑張っている学生の姿は、在校生にも励みになりますね。

卒業生から在校生へ、先輩から後輩へ・・・
それぞれが“エール”というバトンを繋いでいく姿がとても感動的
でした。

就職活動はまだまだこれから!!
みんな、一人前の分析化学者を目指して頑張ろうね!!


byはねうま