【速報】モンドセレクション最高金賞連続受賞の卒業生!

今日は卒業生の嬉しいニュースが飛び込んできました!

和歌山県にある醤油屋さん「湯浅醤油有限会社」の社長さんである新古敏朗さんは、
1991年に本校を卒業された卒業生(8期生)なのですが、
新古さんが手掛けられた「生一本黒大豆」というお醤油は、これまでにも
モンドセレクション最高金賞」を9年連続で受賞されるという快挙を果たされていましたが、
今年も連続受賞!! この度、その授賞式の報告がありましたのでご紹介します!

最高金賞を受賞した「生一本黒大豆」は、黒豆を天然杉の樽で約2年間熟成させた
お醤油で、海外の有名レストランのシェフやパティシエがうなるおいしさで、
卒業生の仕事が世界で称賛されていることを大変誇りに思っています。

以前、新古さんが本校に来られた際に、お会いしたことがありますが、
新古さんがおっしゃっておられたことで印象的だったことがあります。

「醤油は、バイオテクノロジーそのままの分野ではありますが、
 学校で単にバイオだけを学んでいたのでは、現在のような視点はなかったかもしれません。
 やはり、分析化学の視点で物事を見つめる基本を身に付けられたことで、今の私があると思います。」

そうなんです。結局はバイオテクノロジーと言われる分野でも、
やっぱり化学的な理解がないと、その応用が利かないということなのです。
ですから、バイオを扱っている本校の生命バイオ分析学科でも、
1年次は、とにかく分析化学の基礎をしっかり身に付けて頂いているのは、
こういうことなんです。

さてさて、「そんなことより醤油気になるーーー!」という方は、
こちら↓のサイトでご購入いただけるようですので、是非一度お試しください。
http://www.marushinhonke.com/SHOP/3555/58244/list.html

でも、少しお高いなぁ。。。という方には、こちらはいかがでしょう?

湖池屋さんから発売されているスコーンで、その名も「絶品しょう油味」。
新古さんの「生一本黒豆醤油」が使用されており、濃厚で甘みのある、
香り豊かな醤油の風味が広がる絶品の焼きとうもろこし味だそうです。
おひとついかがでしょうか?


卒業生が素晴らしい晴れの舞台で表彰されている頃、
後期から始まる卒業研究の内容を具体的に決めるべく、
2年生が先生と一緒に研究について議論を展開していました。

こちらの班は、有機テクノロジー学科2年生のバッテン先生の班。

バッテン先生はこれまでドラッグデリバリーシステム(DDS)という
手法に関する基礎研究を長年行っておられます。
このDDSは、医薬品をゲル状のものの中に包みこんで生体に入れることで、
本当に効いて欲しい患部に到着して初めてゲルの中の医薬品が放出されるという
仕組みで、生体内の環境によってこのゲルを自在に操れると、
いろんな治療の可能性が見い出せるといったものです。

一方、この手法は、海水や淡水中でこのゲルが自動的に動く機能を持たせることで
養殖用の魚の餌に利用することや農薬散布にも応用できると考え、
釣りが趣味の学生たちが、この研究テーマをやりたいと申し出てきたそうです。

さらには、長年の基礎研究で蓄積されたそのノウハウを元に、
「汗や匂いを感知して良い香りを発することのできる繊維への応用」、
「長時間ハイヒールを履いていても足への負担を少なくする素材への応用」、
など、女性ならではの発想が飛び交っていたのが、こちらの班。↓

「学生は頭が柔らかく、固定概念がありませんので、
 大変面白いアイデアがポンポンと湧いて出てくるので、
 彼らと研究の話をするのは本当に楽しいです。」
とバッテン先生もニコニコ顔でした。

一方、生命バイオ分析学科2年生のぽてと先生の班は、
実験の構想がある程度固まって、実験方法の提出にきた模様。。。

研究テーマは「微生物を用いた環境浄化」ということで、
微生物を用いて、環境汚染物質を分解し、少しでも低コストで、
簡単に処理できないかという課題に取り組むそうです。

Tさんたちは、
「初めて取り組む実験で、最初から考えていく難しさはありますが、
 具体的に方法を書き出していくと、ワクワクしてきます。」
と語っていました。

これまでの先輩も同じような道を歩いて卒業研究に取り組んできました。
世界で自分たちだけしかこの研究を行っていないんだ!という誇りを持って、
後期から頑張れるよう、しっかりと下準備をしてほしいと思いました。

byすくろーす