学生達の熱気に包まれる実験室

朝晩はひんやりとすることも多くなり、秋が少しずつ深まっていることを
感じる今日も本校の実験室では、学生達の熱気で包まれていました。

健康に役立つ身近な食品を探そう!(卒業研究の様子)

実験室で卒業研究中の学生の様子を覗いてみると、
2年 生命バイオ分析学科のIさん実験台で柿の皮を剥いていました。


↑ 実験サンプルの調製中です。

 何をしているのかと質問してみると、身近な食品に含まれる健康に効果が
ある物質を探し出す研究をしているので、実験のサンプルのひとつである
柿を実や皮などの部分ごとに分けるために包丁で切ってサンプル調製をして
いるとの事でした。

 さらに彼女達の卒業研究班に研究の意気込みや感想を質問してみると、
「身近な食品から人の健康に役に立つ物質を見つけ出せれば良いなと思い、
この研究を選びました。」
「班員や担当の先生とディスカッションしたりしながら方針を決め、実験を
進めていくことが楽しいです。卒業研究は班員と協力して研究を成功させたいです。」
と言っていました。

分析化学者として大切なことが自然と身に付いています!!

卒業研究中の2年 生命バイオ分析学科のKさんが天秤やその周りを清掃して
いました。


↑ 天秤の清掃と調整をするKさん

 Kさんは、
「天秤の周りが汚れていると誤差の原因になるので、正確な実験をするために、
天秤の使用前後には必ず清掃をしています。天秤だけでなく、実験をする上
で整理整頓は大切です。実験台の整頓をすることも心がけています。」
と言っていました。

 Kさんのように本校学生は分析化学者としての習慣が身に付いているので、
天秤だけでなく、実験室は、いつもピカピカです。一人前の分析化学者
になるため、いい習慣を持ち続けてほしいです。

1年生で作った『実験ノート』が役に立っています!!

Sさん(生命バイオ分析学科2年生・下の写真) は1年生の時に
作った『実験ノート』が卒業研究で役立っているとのことです。



↑ 『実験ノート』を活用するSさん 

『実験ノート』とは、実験をする際に事前に実験の方法や機器の操作方法
を自分でまとめたものです。実験をする時には、テキストではなく、自分
が作った『実験ノート』を見ながら実験を行います。『実験ノート』には
実験の結果だけでなく、実験のコツや注意事項も書き込まれています。

上の写真のSさんは、
「卒業研究では、いろんな分析機器を使って研究を進めて行くので、1年生
の機器分析化学実験で作った『実験ノート』が機器の使い方を復習するのに
役に立っています。作成したときは大変だったけど、『実験ノート』を丁寧
に作ったおかげで、苦労した分、今役立っています。」
と言っていました。


 卒業まであと数カ月。学生達は悔いを残さぬように真剣に取り組んでいます。
卒業研究でいろいろ吸収して欲しいです。

By Mac