後期の実験にもつながる基礎化学講座

今日は土曜日ですが、「基礎化学講座」を受講している平日の学科・コースの学生が
登校していました。

本校の学生には、高校時代に化学を履修していない文系出身の学生や全く理科について
学ばなかった商業高校出身の学生、自分自身の理解力に不安を持つ学生や実験は好き
だけど座学は苦手という学生もいます。
このような学生が抱く不安や苦手意識を解消することを目的に、平日学科・コースの
学生が登校しない土曜日を有効活用し、高校の化学や1年前期に開講される基礎化学
という科目の復習を中心に講義を行うのが「基礎化学講座」です。

全15回にわたって開講される本講座では、本校の専任講師がリレー方式で講義を
担当していきます。
本日の講義担当はアメフト先生で、講義のテーマは「酸化・還元」でした。

酸化や還元という化学反応は化学の基礎の1つです。
例えば、1年生の後期に開講される定量分析実験では、この酸化還元反応を利用した
「酸化還元滴定」という分析手法の基礎を学びます。
さらに、2年生になると、この酸化還元滴定を利用して、河川水などの汚れ具合を測定
する方法や飲食料品中のビタミンCを測定する方法を学びます。
このように、今後の実験にもつながる「酸化・還元」の基礎をしっかりと修得する
ことが、本日の講座の目的です。

教室をのぞくと、基本的な考え方を修得するために、演習問題に取り組んでいました。
そして、学生が演習問題に取り組んでいる間、アメフト先生が学生の間を回りながら、
それぞれの学生の理解の状況を確認していました。

普段の授業と異なり受講者も20名程度なので、教員は学生の理解の状況を確認
しながら、ゆっくりと講義を進めていきます。
これによって、学生はしっかりと復習を行い、不安や苦手意識の解消につなげます。

大方の学生が問題を解き終わった頃合いを見て、解説が始まりました。

解説が終わってすぐに、学生が疑問点を質問していました。

このように、分からないことがあれば、その場ですぐに質問し、解決できるのも、
少人数で行っている「基礎化学講座」の魅力です。

講座の終了後に学生に声を掛けると
『酸化・還元は授業で習った時に、きちんと理解できていなかった項目でしたが、
本日の講座を受けて、しっかりと理解することができました。この講座は少人数
なので、じっくりと学ぶことができて、理解が深まるので、受講して良かったと
思います。』
『本日学んだことが、後期の実験につながっていると聞いて、実験がより一層楽しみ
になりました。もう一度復習して、実験の時にはきちんと考察ができるようにして
おきたいです。』
と話してくれました。

この講座も残すところ、あと3回です。残りの講座もしっかり受講して、化学の基礎を
固めて、1年生の後期、そして2年生の授業や実験の理解につなげていきましょう。

by みなと