化学者は、レポート作成までが仕事!

こんにちは!アビーです。

これまでこのブログでは、白衣姿で実験に取り組む学生の様子をご紹介してきました。
http://d.hatena.ne.jp/bunseki/20151222
http://d.hatena.ne.jp/bunseki/20151218

化学者にとって、その仕事は「実験をすること」!
ですから、本校のカリキュラムも半分が実験であり、
白衣をまとってフラスコや機器を扱う時間をとても大切にしています。

しかし、化学者は、実験をして終わりではありません。
実験で得られたデータを解析し、それについて考察、
時にはうまくいかなかった場合にはその理由を検証したり…と
いうことを「レポート」を作成する中で行うことがとても大切になります。

もちろん本校の学生にもこの「レポート作成」の指導は
しっかりと力を入れて行っています。

本校の学生は半分以上が文系出身ですし、
また、たとえ高校時代化学や生物を勉強したことがあっても
レポート作成までしっかりと経験してきた学生は大変少ないため、
本校入学後に1から学ぶことになります。
(1年生の一番初めのレポート作成は穴埋めから!
だから、作成のポイントは自然と身に付くように工夫されています。)

今日の1年生の「機器分析化学実験」という実験は、
このレポート作成指導を一日ガッツリ行っていましたので
その様子を取材しました。


笑顔で作成に取り組んでいる彼女たちの手元には、
赤ペンが入った複数のレポートがあります。

今までに作成したレポートを担当教員はすべてに目を通し、
修正すべきところに赤ペンを入れて返却されました。
それを彼女たちのように学生は修正し、

再び先生に確認してもらい、合格がもらえるまで繰り返す…
それが今日の内容です。
担当のかえる先生も、一生懸命添削中!

さらに修正があれば、そのポイントを指導します。

これを繰り返し、学生はレポートとして完璧なものに
仕上げていくわけです。

こちらの男子学生、特に手前の1年生命バイオ分析学科のS君は、
余裕のピースサイン

理由を聞いてみると、
「もうすべてのレポートに合格をもらえました。
 大変な所もありましたが、コツもしっかりつかめました!」
とのこと。お疲れ様でした(^^)

また、他の学生にも様子を聞いてみると、
一番上の写真の、右端のTさんは、
「高校のときにも実験はしたことはありましたが
 レポート作成は初めてでした。
 最初はどう手を付けていいかもわからなかったのですが、
 だんだん慣れてきました。」とのこと。

学生たちのレポートは、
先生方の赤ペン指導で真っ赤になっていました。
それも、試行錯誤の証!
2年生になれば、レポートに入る赤ペンの量も
グッと減るはずです。
その日を目指して、頑張れ、1年生!

byアビー