卒業研究への第1歩、研究テーマのガイダンス

本校には、平日に通学できない方を対象とした土曜日・日曜日開講の「化学分析コース
(平成29年度入学生からは分析化学応用学科)」があります。週末を活用することで、
平日の学科と同様に2年間で卒業することができ、毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業
責任技術者・化粧品総括製造販売責任者の国家資格も卒業と同時に全員が取得すること
ができます。

このコースに在学する学生の入学目的は、例えば、技術職への就職や転職、現職での
キャリアアップやスキルアップ、勤務先や自ら経営する企業の事業拡大に必要な国家
資格の取得など多彩です。そして、多種多様な目的に対応するため、1学年あたりの
定員を20名として、少数精鋭で開講しています。


化学分析コース(平成29年度入学生からは分析化学応用学科)の2年生も、平日開講の
学科・コースの学生と同様に、技術修得の総仕上げとして、7月下旬から約半年間かけて
卒業研究に取り組み、最終的には来年2月の卒業研究発表会で、その成果を発表します。
(昨年度の卒業研究発表会の様子はこちらから)

実際の実験が始まるのは7月下旬からですが、それまでにグループ分け、研究内容の
検討と決定、実験方法の検討、使用する実験器具や試薬のリストアップなど、研究を
進めるための準備を、4月から順次、行っていきます。

そこで今週は、卒業研究の第1歩として、研究テーマを選ぶためのガイダンスを行いました。
最初に私みなとから卒業研究に関する全体的なスケジュールを説明した後、卒業研究を
担当する非常勤講師のM先生と私みなとが、研究テーマを選定するための参考として、
それぞれの専門分野や、これまで実施した研究テーマについてプレゼンテーションを行い
ました。


次に話されたM先生は、これまでのテーマを紹介する前に、卒業研究のテーマを検討
する上での考え方から丁寧に説明しています。


最後に私みなとも、これまでの研究テーマを紹介しました。

今年2月に行われた卒業研究発表会で先輩たちの発表を聞いてから、それぞれが
どのような研究に取り組みたいかを考えていましたので、真剣に説明を聞いていました。
また、これまでのテーマを、このように発展させることは可能なのか等の具体的な質問も
出て、卒業研究に対する積極的な気持ちが伝わってきました。

学生たちに感想を聞くと
『2月の卒業研究発表会を聞いている時は、まだ先のことのように感じていたのですが、
ガイダンスを聞いて、もう始まるのだと実感しました。笑顔で卒業研究発表会を終えられる
ように、まずはしっかりとテーマ選びを行いたいと思います。』
『昨年度、2年生が卒業研究を行っているのを見ていて、色々とやってみたいと思う
ことがあるので、ガイダンスを基に、どのようなことができそうか、考えていきたい
です。』
とコメントしてくれました。

卒業研究を充実したものにし、来年2月に満足した気持ちで卒業研究を終えるためには、
どんな研究テーマを選び、どこに研究目的を置くのか、そしてどのような実験計画を
立てるのか、といった計画段階がとても重要です。

卒業研究を有意義なものにするためにも、考える時間のゆとりのあるゴールデンウイーク
にしっかりと考えて、悔いの残らないよう、研究テーマを選んでほしいと思います。

by みなと