業務開始!

当時の舎密局

新年明けましておめでとうございます!今年も「せんせの日記」をご愛読下さいますよう、よろしくお願いいたします!
束の間の休息を終え、本校教職員が学校に戻ってきました。朝の挨拶を済ませると同時に各自授業の準備などに取りかかります。早くも来週から始まる実験の準備をする先生も。学生のいない寒い実験室での準備も大変です。
さて、今日は新聞ネタを。高名な化学者・高峰譲吉が107年前に発見した「アドレナリン」 が、医薬品の正式名称として使用されることになったとの報道がありました。これまで、厚生労働省が医薬品の規格基準を定めた「日本薬局方」では、アメリカの学者が命名した「エピネフリン」を使用してきたそうですが、高峰譲吉の業績を正しく評価すべきとの声が高まり、それを改正することになったそうです。
しかし、アメリカがエピネフリンを使用することは当然として、日本もエピネフリンを使用し、ヨーロッパではアドレナリンを使用していたというのは不思議ですねぇ。他国から評価されてる人を自国で評価しないなんて。ただ、杉原千畝の例にもあるように珍しくない話ですが。
ところで、高峰譲吉はもともと医者を志していたのですが、化学を勉強するちにそこに魅力を感じ化学者への道を歩んだそうです。なんと、化学を勉強したのは本校から歩いて10分、日本で初めての化学の学校「舎密局(せいみきょく)」だったんですね!
本校も第二第三の高峰譲吉の育成に今年も頑張ります!

by かりめろ