地球を調べる!

純水の精製

私達の学校では、生活環境を調べる手段として、環境分析についても学べます。
今日は資源分析化学科2年の「環境分析実験」を担当しました。授業の「環境化学」や「環境分析化学」でも勉強をしていますが、「環境分析実験」では実際に水や大気、土壌を調べるのです。まさに「地球を調べる!」のです。
私が担当するのは「土壌分析」と「水の分析」です。今日から二週に渡り、原子吸光光度計といって、サンプルを燃やして元素の濃度を調べる装置で、土壌中の鉄や銅、カドミウムの含有量を調べていきます。学生が任意の場所から採取してきた土を試料にしておりますので、彼らも結果が気になるようです。身近な場所から重金属が検出されないことを祈るばかりです。

写真は次に行う「水の分析」で用いるICP質量分析計で用いる純水を作っているT君です。ICP質量分析計とは各種元素を高感度に分析できる装置で、環境や材料に含まれる超微量元素の濃度を調べるのに使っています。私達の学校では、主に蒸留水やイオン交換水を実験に用いていますが、この実験では更に純度の高い水を使わなければならず、蒸留水を写真の「非沸騰式蒸留水製造装置」でもう一度精製して用いています。
本校での2年間で、環境や材料の分析から水の精製方法、分析機器のメンテナンスまで、彼らは様々なことを学びます。

by 英国チャレンジャー号