大腸菌「好み」の糖をさがせ!

βガラクトシダーゼ活性の観察

今日は生命バイオ学科の2年生の実験を覗いてみましょう。
今日の実験は細菌をいろんな培地で培養してみる、という内容でした。
培地に入れる糖の種類により、細菌の増え方や酵素と呼ばれるタンパク質の生産量は全然ちがいます。
細菌にも増えるのに最適な糖、酵素を作るのに最適な糖がそれぞれあるのです。
そんな、細菌の「好みの糖」をリサーチしようという実験です。写真は大腸菌がある酵素を作っているか観察しているところ。試験管が4つありますがそれぞれ違う糖が入った培地で培養した大腸菌が入っています。黄色の溶液は、酵素をつくっているサイン。逆に無色の溶液は酵素をあまりつくっていないサイン。さて、黄色くなった試験管に入っている糖は何だったのでしょう?
「卒業研究のつもりで実験結果を考察してみて」と先生が言うと、みんなの目の色が変わり真剣に考えこんでいました。
「卒業研究」の言葉に反応したようです。今やみんなの気持ちは卒業研究に向けてまっしぐらなのです。
毎日のように卒業研究のテーマについて班員や先生方と打ち合わせを重ねていますが、実験計画の準備だけではなく気持ちの準備も着々と整いつつあるようです。

byアビー