化学分析コース(土日開講)の実験

構造解析♪

今日は化学分析コース1年生の「機器分析法Ⅰ」で、原子吸光光度計(AAS)による絶対検量線法、標準添加法、内標準法について学びました。授業の途中で実際のデータを用いた演習や各種干渉についても説明しました。丁度、実験でもAASを用いるところですので、説明もついつい力が入ります。授業で「実学」を学び、実験で「実践力」を身につけてもらいたいと思います。
午後からは、化学分析コース2年生の「機器分析実験」を担当しました。今日は赤外分光光度計(FT−IR)を用いて、身の回りにあるフィルムの構造解析を行いました。写真は錠剤形成法で用いた試薬とフィルムの解析に用いたATR結晶(手前のオレンジ色の板)です。台所にあるラップ類からビニール袋、カメラのフィルムに到るまで様々な試料が実験台に並びました。中には平日勤務している会社で製造販売しているフィルムを沢山並べる学生も・・・
ある学生は沢山のデータを前に「これからレポートにまとめなきゃ」と言いながら、何故か嬉しそうな顔をしていました。完全な文系人間の彼ですが、入学してから1年3ヶ月、本校で学ぶうちに化学分析の面白さに気が付いてきたのでしょう。担当者としては喜びに耐えません。
他の実験室では、化学分析コース1年生の「基礎化学実験」が行われていました。今日は2グループに分かれて高速液体クロマトグラフHPLC)によるビタミン類の分析、分光光度計による金属の分析を行っていました。2年次の「機器分析実験」で更に機器分析に取り組んでもらいますが、今のうちに「基本」をしっかり学んでくださいね。

by 英国チャレンジャー号