化学分析コース(土日開講)の卒業研究

清涼飲料水の分析♪

この週末は、化学分析コース2年生の各研究グループから、後期から始まる「卒業研究」で用いる試薬や器具のリストや実験方法が提出されてきました。海洋を地球化学的に研究しようとするグループから、日本酒のうまみについて研究するグループ、環境浄化に取り組むグループまで、幅広い卒業研究になりそうな予感がしてワクワクさせられます。

今日の1限目は1年生の「機器分析法Ⅰ」で原子吸光光度法で用いる試薬や前処理について説明をしました。次週からは「ICP質量分析法」に突入します。双方とも、微量な金属の分析に欠かせない分析機器で、環境分析から食品、材料、医薬品、臨床検査などの分析に必要不可欠です。1年、2年の実験でも取り組みますので、確実にものにしてもらいたいですね。

昼からは、2年生の「機器分析実験」を担当しました。今日は高速液体クロマトグラフHPLC)を用いて、写真の清涼飲料水中のアスコルビン酸(ビタミンC)の分析を行いました。アスコルビン酸食品添加物としても用いられており、味こそしませんが、お茶にも酸化防止剤として加えられています。ビタミンCを売り物にしている清涼飲料水はともかくとしても、お茶からも検出されるのには学生達も驚いていました。理屈では判っていてもデータで見ると違うのですね。

by 英国チャレンジャー号