定量分析の第一歩

アルミニウムを沈殿として分離

化学分析コースでは、今週から「定量分析実験」(1年生対象)が本格的に始まりました。先週は主に重量分析のガイダンスでしたが、今週から実際の実験が始まります。今回は2グループに分かれ、半数の学生達とオキシン沈殿法によるアルミニウムの定量分析に取り組みました。試料溶液にオキシンを加えて作った沈殿(写真の黄色部)をガラスフィルターでろ過して分別し、その重量を測定するのですが、若干の誤差はあるものの、限られた時間の中で、みな良好な値を得ていました。
重量分析では0.0001gのオーダーまで測定できる精密天秤を用います。この精密天秤はその名の通り、非常にデリケートで、間違いなく測定するには慣れが必要です。重量分析は4週に渡り実験を行います。その後も各種実験で用いますので、この機会にしっかりマスターして欲しいと思います。

土曜日、日曜日だけ開講している化学分析コースの学生達も、明日からは会社の仕事もお盆休みで、今晩は遠方の学生を交えてゆっくりするようです。2年生の中には、授業終了後に、脱兎のごとく教室を飛び出していく者もおりました。今頃は充実した夜を楽しんでいるのでしょう。2年間だけとはいえ、余暇をこの上なく有効利用している彼らは、勉強するときも、仕事をするときも、遊ぶときも、気持ちいいぐらい「全力投球」ですね。

by 英国チャレンジャー号