先生の鑑は卒業生

授業の一コマ

今日も授業では、就職試験への対策が続きます。特に本校への求人は、分析化学という専門職ということもあり、分析の求人は広く公開せず本校から採用するといった企業も多く、学校からの推薦で受験する学生が大半です。採用試験の中味はというと、専門職ではありながらも重視されるのは面接。筆記試験はせず面接試験だけといった企業も見受けられます。今日はその面接試験対策。
滅多に風邪を引かない私も風邪気味で体が重いのですが、授業ではいつも以上に熱を入れました。面接試験は当然の事ながら、自分の意気込みや熱意を買ってもらうもの。そのことを伝えるには伝える者から熱くなきゃというのが私の考え方です。嬉しいことに今日も授業終了後の休み時間の10分間は、質問攻めに遭いました。次の時間のすくろーす先生の授業にまで危うく食い込むところでしたが、質問されるのは先生冥利に尽きるもの。とても嬉しかったです。
夕方には、卒業生で製薬会社に勤めているOGが訪ねてきてくれました(私は直接あえませんでしたが)。彼女は入社一年目から、医療用の消毒薬(病院でお見舞いの入室の際にプシュと手を消毒するアレです)の検査を任されていました。消毒するはずが細菌などに侵されていたら重大事。こんな人の命にも関わりかねない大切な仕事を、新人の時からから任されるのです。偶然、彼女が在学中に取り組んだ卒業研究のテーマが、「消毒薬は微生物に効くのか」。学生時代の研究が即仕事に結びついたという好事例です。
このような卒業生がいて励みになるからこそ、少々の風邪には負けていられませんし、学生に厳しいことを言うのは仕事とは言え気持ちの良いものではありませんが、信念を持って指導することができるのです。

by かりめろ