実験台の上にはヨーグルト、ホウレン草にハーブティ

アオサで海を綺麗に

今日は以前すくろーす先生より簡単にご紹介のあった、私アビーの担当する班の研究の全貌をお見せしましょう!(彼らの実験風景は9月11日の日記をご覧下さい。)この班が行う研究は一言で言うと「ヨーグルトを使ってお腹にも環境にもやさしい農薬をつくろう!」です。農薬というと化学物質で出来ていて、農薬がたくさんついた野菜は体に悪くて・・・というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。しかし、ここで目指す「農薬」の正体は、ヨーグルトからとってきた乳酸菌。植物を病気から守ってくれるのに環境に対する有害性は少なく、しかもその乳酸菌がついた野菜を食べるとお腹の調子まで整っちゃう!?という、いいことずくめの農薬なのです。
その開発実現に向け、この班が目指すミッションは2つ。植物の病気を一番防いでくれる乳酸菌を捜すこと、そして、その病気を防ぐメカニズムを解明すること。これまでに、普段食べているいろいろな種類のヨーグルトから乳酸菌を取り出しましたが、「本当に生きた乳酸菌が含まれていたんだ・・」と感心しながらも実験は順調に進められています。


さて、今年は全部の卒業研究の班が同じ日に研究をしていますので、担当の班の指導にあたる傍ら、他の班の研究の様子を見て回るのが教員の楽しみでもあります。今日私の目を引いたのは、写真のようにホウレン草が実験台の上に置かれている光景。一見ここは調理室?と錯覚しそうですが、側に実験機器が並んでいるあたり、やはりこれは化学実験に使うようです。その内容は、大まかに言うと、ホウレン草の中に含まれている亜硝酸、という体にあまり良くない物質を効果的に取り除く調理方法を捜すというようなもの。他にも虫歯やニキビに効果的なハーブティはどれ?など実験の対象物が身近な物ばかりなため、とても興味が持てますし、結果がでたら人についつい教えたくなっちゃうものばかりですよね(^^)
経過は随時また先生からここでご報告があるかとおもいますので、おたのしみに!

byアビー