2年生 「卒業研究」行われる

bunseki2007-10-16

来年2月9日(土)の発表会に向けて、それぞれのテーマで実験研究を行っています。本日は卒業研究が行われました。私が担当しているテーマについて、少し説明しましょう。テーマは「船底塗料防汚物質の環境水下での影響」。
「船底塗料」とは、船の底に塗られる塗料のこと。ご存知のとおり、船底は常に海水に浸されています。塗料成分が海水に溶けていきます。では、どのくらいの塗料成分、すなわち銅や亜鉛の金属が溶け出てくるかを調べるテーマです。
 海水は人工海水を用いています。銅や亜鉛の金属は、「原子吸光光度計」と呼ばれる分析機器を使います。その名のとおり、試料を原子の蒸気にし、その時に出てくる光を測るのです。求めようとする原子の量が多いと、出てくる光もより明るくなります。その際、試料を2,000〜3,000℃の炎の中で燃やすと原子になります。金属の溶接や切断に用いられている、アセチレンガスを使います。普段馴染みのあるガスですね。
 写真は学生たちがこの分析機器を使っている模様です。一生懸命の様子がうかがえることと思います。


 by どさんこ