SFの世界も先端バイオ技術で実現化?〜クローン動物について〜

高級霜降り牛を大量生産

今日はアビーは2年生命バイオ分析学科の授業を2コマ担当していました。その科目は「遺伝子工学」、そして、「バイオ実験法」。今日ここでは、「バイオ実験法」でお話しした内容を一部ご紹介しましょう。
皆さんは「クローン動物」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?クローンというのは簡単に言えば、遺伝的に全く同じ生き物のこと。私たちは、お父さんとお母さんの両方の性質を受け継いで生まれてきたものの、お父さん、お母さんと全く同じ人間ではありません。しかし、クローンは全く同じ。クローンの作り方にはいろいろな方法がありますが、今日は体を作っている細胞の1つを材料にしてクローンを作る方法を解説しました。アビーの皮膚の細胞1個から、もう1人のアビー(それも、もとのアビーと全く変わらないアビー)を作り出す...そんな、一昔前まではSF小説の中の夢物語であったことも、現在は最新のバイオ技術を使えば、実現できてしまうところまできています。実際にクローン羊「ドリー」を始めとし、ウシや馬、猫などでクローンは作ることに成功しています。(人間のクローンを作ることは倫理的観点から禁止されています。)クローン動物は、高品質な霜降り牛を大量に作ったり、という畜産業界だけではなく、再生医療や難病治療などへの応用も期待されており、学生達はこれから到来するであろう医療業界の進化の話を熱心に聞いていました。
化学、バイオの技術は日々急速に進んでいますから、今は実現不可能とおもっている夢物語、例えばドラ○もんの秘密道具なども実現してしまう時代がくるのかもしれませんね。その成功へのカギを握るのは、今この日記をご覧になっているあなたかも!?

by アビー