餅は餅屋で・・・微生物は微生物屋で・・・!?

bunseki2007-11-13

本日は2年生の卒業研究担当日でした。私の担当している班は生命バイオ分析学科で、いずれも柑橘類の抗菌性に関する研究です。扱っている微生物は虫歯菌(ミュータンス菌)とニキビ菌(アクネ菌)。この班が実験をしていると、実験台の上にはいろいろな柑橘類があり、良いにおいがするので、他の学科の担当の先生が「どんな実験しているんですかぁ?何か楽しそうですねぇ。」と寄って来られるのですが、ひとしきり話をした後で、先生に向かって「あっそうそう、それ虫歯菌が入ってますから気を付けて下さいね。」と学生。専門外の先生は大抵この時点でおののき、「早く言ってよぉ!」と言われます。バッテン先生も有機合成がご専門ですから微生物については素人と言うことでした。(本人談)
このように、各先生によって専門が異なり、得意・不得意なフィールドがそれぞれありますが、「先生は何でも知っている!」と学生達はとかく思いがちです。実は専門が少し違うだけで先生よりも学生の方がよく理解している分野もあるのです。卒業研究の中間発表会を明日に控え、自信のない発言をする学生が目に付きますが、卒業研究は他のどの班も、どの先生も行っていないことを自分たちだけが取り組んでいるのですから、自信を持って発表して欲しいと思います。つまり、○○屋の店主なのですから。私の班は差詰め「微生物屋」といったところでしょうか?

写真は 目指せ!関西人先生 の微生物屋の一人。微生物を用いた研究を行っている班の実験の様子です。