ウォーターレタスが流れる大川の水質

ウォーターレタス流れる大川の夕焼け

今日は月曜日、一年生は機器分析化学実験の日です。

分析機器を使った分析手法については授業で学んでいますが、この実験では様々な分析機器を学生自身が実際に操作して分析の技術を身につけます。高価な機器も学生自身が操作します。

この実験科目で学生に一番して欲しいことは、失敗することです。もちろん、失敗するのを見て楽しむためではありません。失敗することで、原理を思い出し何がいけなかったか考え、どうしたら問題を解決できるか考えさせるためです。

ただの使い方ならば、マニュアルを読めば分かります。しかし問題が起きたときにどう対処するかというトラブルシューティングは、実際の経験からしか学べません。これを出来るか出来ないかが、だのオペレーターと技術者の違いです。さすがに1年生ではまだ無理ですが、二年生の卒業研究では教員の手を借りずに分析機器を自由に使っているのでもう立派な技術者です。

大川の水質(濁度)を測定

さて今日の機器分析化学実験では、本校の分析機器の中で一番単純、しかし本校にある高度な分析機器でも使われている原理を含む分光光度計を使った分析を担当しました。

分光光度計は単純な機械である分いろいろな分析に使えますが、今日の実験では本校の前を流れる大川の濁度を測定しました。濁度は、「どのくらい濁っているかを示す指標」で水質をあらわす指標の一つです。

大川は、秋になりウォーターレタスという外来の植物がたくさん流れており、とても汚い川に見えます。しかし濁度を実際に測定してみると、濁度2以下と遊泳プールにも負けない結果が出て学生は驚いていました。では実際に泳げるようなきれいな川かというと、この測定結果だけでなく細菌の数なども調べる必要があります。

この濁度測定は、本校の環境委員会の道頓堀川水質調査でも測定しています。道頓堀川の濁度などの測定結果は、「道頓堀川は泳げるか?道頓堀川の水質調査」を参照してください。