専門家への道のりを歩み出した2年生

ハンダの実験

今日は2年生の実験を担当しました。私は資源分析化学科の『材料分析化学実験』担当ですが、別の実験室では他の学科の2年生も実験をしています。ガイダンスの日を除くと金曜日の実験は2日目で、材料分析化学実験では今日でまず1セットの実験が終了します。
1年生の時からいろんな実験を行ってきましたが、私の担当する項目は1年で行った重量分析とキレート滴定がちょうど組み合わさった内容であるため、学生達も1年生のときの実験テキストやノートを持参しながら、「先生、ここの操作って1年のときのコレと一緒ですよね?」などと確認しながら実験を進めています。
学生達は、1年生の時には市販の薬品で行っていていまひとつ「どんなところで役に立つ操作なんだろう?」と思っていた実験操作も、2年生になって身近な金属(合金)を自分で溶かして、分離して、測定する、という操作を行うことによって、実験操作の意味がスッキリと理解できたようです。

他の学科は?

今日の実験は「恒量」という操作があったため待ち時間が比較的あったため、他の学科の実験も覗いてみました。
生命バイオ分析学科は3グループに分かれてバイオの実験をしていました。微生物の観察を行っているようです。写真はすくろーす先生担当の実験ですが、学生達のようすをアビー先生に聞いてみると、微生物にも匂い(実際には微生物が生産する化学物質の匂いです)があって、学生達は早くも匂いで微生物を区別できていて、いい匂いのする微生物、嫌な臭いのする微生物をかぎ分けているそうです。ちなみにお酒を造るときに使われる酵母はいい匂い、大腸菌は嫌な臭いだそうです。
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有機テクノロジー学科は調味料の中からある成分をとりだして分析しているようです。分解されやすい天然有機化合物をうまく効率よく取り出す方法を学んでいるようですね。そのための装置も自分たちでガラス細工をして作っているようでした。取り出した後は下の写真にもあるエバポレーター(なかなかカッコイイ装置ですよ)で濃縮をしていました。
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各学科とも2年生になり本格的な実験が進んでいます。各学科の専門家への道のりはまだ始まったばかりかも知れませんが、彼らの真剣な、そして楽しそうな表情を見ていると決してゴールは遠くないなぁと思いました。

さて、明日からは本校もゴールデンウィーク!日記の更新も4日間お休みします。

by ドラ一郎