気分はガラス職人!?分析化学者の必須アイテムを手作り

ガラス細工

入学から約3週間が経ち、一年生もだいぶ白衣姿も様になってきました。今日行った「基礎化学実験」では、分析化学者の必須アイテム(ガラス製)を二つ、手作りしました。それは一体何かというと、①かくはん棒、②ポリスマン です!
かくはん棒は、ビーカーなどで試薬を調整する際に液体をかき混ぜるのに欠かせないものであり、他にもそれを伝わせて液体を別の容器に移したりと大活躍するものです。実験の日には必ず少なくない時間、手にするモノです。ポリスマンは、ガラス棒の一端にゴム管をかぶせたモノであり、そのゴムの部分を利用して、液体の表面にういている固体物質をすくい取ったり、ビーカーの壁にへばりついた固体物質をこそぎ落としたりするのにお役立ちの道具です(写真の左端に映っているものです)。

これらは長いガラスの棒を適当な長さに切り、バーナーで熱することで切り口をきれいにまとめることで完成しますが、かくはん棒は中が空洞になっており自分の名前を入れた紙を封入した特別仕様になっています。
学生達はこの先2年間使用するこれらの道具を、自分が使いやすいように、カッコイイように(!)、と丁寧に作り、何度も使い心地を確認しながら作業を進めました。完成したときにはとても満足そうであり、大切そうに自分専用の「実験キット」という道具箱にしまい込んでいました。この道具箱にはスポイトや薬さじなど、どれをとっても実験には必須の7つ(以上の?)道具がはいっており、今日新たなマイ道具が増えたことが嬉しいと感じる学生が多かったようです。

実験中、資源分析化学科のO君を始めとし、実験室に置いてある実験機器をみて「カッコイイ!」「どう使うんだろう?」「早く使いたいなぁ」と興味津々の学生の姿が見られました。本校の入学生は実験を楽しく感じるだろうか、ついて行けるだろうか、と不安な気持ちを持って入学してきた学生がほとんどですが、たった3週間で実験に対する気持ちは能動的なものに変わりつつあるのを感じました。この気持ちをさらに後押し出来るよう、丁寧に、楽しく実験を指導出来るよう、教員も頑張ります!(^^)

by アビー