病気の診断に役立っています!

bunseki2008-06-13

今日は、生命バイオ分析学科2年のバイオ化学実験の担当でした。私の担当の実験は以前にもこの場で報告しましたので、今回は別のグループが行っている実験をのぞきに行きました。
実験テーマは「血清中のアルカリフォスファターゼ活性測定」です。テーマだけ聞くとなんだか難しそうですが、「アルカリフォスファターゼ」というのは、私たちの体にある酵素の一つで、骨や腎臓、肝臓、腸などに存在します。この実験では、この酵素の活性(どれくらい働くか)の測定方法を勉強します。この技術は種々の病気の診断に役立っているので、これを読んでくださっている読者の皆さんの中にも実は病院でこの酵素活性を測定してもらった方もいるのではないでしょうか?ちなみに、アルカリフォスファターゼはALPと略されますので、診断結果の表には略した文字で表記されているかもしれません。
さて、このテーマを担当されているのがE先生。写真は、ちょうど活性を測定し終わって、その結果の解析を行っている様子です。私が取材に訪れた時には、AさんとKさんが熱心に先生の説明を聞いていました。9月から始まる卒業研究に際にも多くの学生がこの装置を使うので、実験を楽しむだけでなく、装置の原理や操作方法もしっかりとマスターしてほしいと思いつつ見守っていました。
byすくろーす