妙に手慣れた人たち

水を採取

 今日の資源分析化学科2年生の実験では、水質分析の重要な項目の一つであるDOを測定しました。DOというのは「溶存酸素」のことで、富栄養化した水ではバクテリアなどに酸素が消費されるためにこの数値が小さくなります。学校前の天満橋のたもとの公園にみんなで集合して、そこに流れる大川の水を採取しました。引き揚げた水をすぐに瓶に入れるのですが、ここでの手際が重要です。温度が変わったり微生物が増殖することでDOは変わってしまうので、DOと化学反応して固定化する薬品をただちに加え、空気が入らないように気をつけながらふたを閉め、よく混ぜます。手早さと正確さが必要な操作なので、みんな集中しておこなっていました。こうして採ったサンプルを実験室に持って帰ったあと、滴定という実験操作をおこなってDOの数値を求めました。結果は、例年の同じ時期とおおよそ同じ値になりました。数値のばらつきは少なく、きっちりと測定できました。水質分析の技術一つを身につけることができたようです。
 ところで、この実験操作をする学生の中に、妙に手慣れた人があちらこちらに・・・。実はこの実験、学生の課外活動としておこなっている「道頓堀川水質調査」の中の測定項目にも含まれていて、それに参加して活動した人にとってはおなじみの実験というわけでした。どうりでね・・・。課外活動の経験が生きています!


by Pパンサー