光った、光った!

有機合成実験

 有機テクノロジー学科の2年生の今日の授業は、基礎有機化学実験。テーマはルミノールの合成です。ルミノールは、犯罪捜査などで血痕を探す場合などに用いられる物質で、テレビ番組・科捜研の女にもよく登場していました。
 自分たちの手でルミノールを合成できるのか? 期待と不安が半分半分で、学生たちは実験開始。3種類の薬品を注意深く混合し、215℃まで加熱、還元剤を加えます。水で急冷して出てきた結晶がルミノールです。これに鉄イオン(血液にも含まれています)と過酸化水素水を加えて光れば、ルミノールの合成は成功です。
 ハラハラ、ドキドキ、ワクワクしながら、実験室の明かりを消すと、結晶はボワァーと見事に光っていました(写真)。合成成功です。僕にもできた!私にもできた!と学生たちは大喜び。実験の成功に大盛り上がりでした。
 入学して1年と少し。入学前は化学の実験をしたことがなかったという人も、ルミノールを合成できるまで成長しました。2年生は、もうすぐ卒業研究も始まります。もっともっと成長することでしょう。学生たちの未来はルミノール以上に輝いて見えました。
by水の都