百万倍のラッキー

日曜日の化学分析コース

 今日は、化学分析コース1年生のIさんの言葉を紹介します。
 Iさんは関東在住であり、金曜の夜行バスで大阪まで来て、土曜は学校周辺で宿泊し、日曜の夜に家に戻るというパターンでの通学しています。化学分析コースは土曜と日曜だけの開講ですので、このような通学が可能なのです。
 しかし7月下旬から、いつも利用している夜行バスの雰囲気が、がらりと変わったそうです。常に満員で、レジャーのために利用する若い人の割合が非常に多くなり、高速道路のサービスエリアも深夜まで行楽客で賑わっているそうです。夏休みに入ったからでしょう。そんな人たちを横目で見ながら、土曜日の朝、大阪に到着したIさんの言葉。
 「夏休みに入って困るのは高速道路で事故が増えること。今日も事故の影響で大阪への到着が1時間も遅れました。観光客を見ると正直、チクショウ!と思うこともありますが、この努力が実を結び、いつか百万倍のラッキーとなって返ってくることを信じています」。
 この言葉を聞いて、感動すると同時に、「学生の皆さんの夢をかなえること、それが先生の仕事なんだ」と改めて思い直しました。毎週末に遠距離を移動するのは大変な苦労ですが、日本で唯一の化学の学校であり、かつ、土曜日曜だけの開講でありながら2年間できっちりと卒業できるということで、Iさんは頑張って通い続けてくれています。Iさんだけでなく学生みんなの夢の実現を目指して私も頑張ろう、と思った水の都先生でした。
 写真は、今日の3時間目、環境化学の授業風景です。
by水の都