卒業生や企業の方との交流から得ること

化粧品見学

■企業で活躍している現場の先輩を訪ねて・・・
今日は年に4回実施される企業見学会の日でした。1年生にとっては今回の見学会で3回目。外部からの委託分析を専門に行っておられる企業や、食品・医薬品・衛生に関する大阪府立の研究所、工業用セラミックスや各種計測制御機器を開発されている企業、そして化粧品メーカーにそれぞれ分かれて見学に行きました。
学生たちにとっては、先輩たちが実際に現場で仕事をしている様子を見ることができたのはもちろんですが、卒業生の生の声を直接聞けたことは大変貴重な経験になったようです。特に、化粧品メーカーに引率したドラ一郎先生から伺った話では、「仕事をする上で大変なことは何ですか?」という学生からの質問に対して、本校10期卒業(今から17年前に卒業)のM先輩からは次のような回答があったようです。
「専門的なことで大変だと思ったことはありません。それよりも、部下に対してどのように指導したら良いのかということが一番の難題でした。私が思うのには、皆さんが就職されたら、先輩や上司の方が使いたいと思うような部下にぜひなってほしいと思います。というのも、使いやすいということは、それだけ多くの仕事のチャンスを自分がもらえるということであり、自分のスキルや経験が豊富になるということなのです。そのためには単に自分の仕事をするだけではなく、協調性が大切です。」
この回答は、日ごろ私たち教員が学生に伝えているメッセージと全く同じ内容のことでしたので、学生には専門技術+αの部分がいかに大切であるかを理解してくれたのではないかと思いました。




■自然を愛する人たちが集まって・・・

一方、2年生は通常授業だったのですが、放課後に私の卒業研究担当学生と、今回の卒業研究で共同研究を行っていただけるNPOの方、他の専門学校の先生方と一緒に今後の研究についての打ち合わせを行いました。打ち合わせの中では、自然を愛し、自然環境を良くしたい!というアツイ気持ちがガンガン伝わってくる真剣な議論が展開されていました。今日やって明日変わる!というものではありませんが、それぞれの専門分野を生かして力を合わせ、コツコツと大阪湾の生態系を守っていくんだ!という熱い思いの方々を前に、学生たちも大変な刺激を受けたようでした。今後の研究の進捗状況については、この日記でまたご報告させていただければと思っています!

byすくろーす